暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第154話「再臨する緋き雪」
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び戻されるので、封印を施しておく。

「もう……」

「……!」

「一刀!」

 シャルを一撃、二撃を振るう。
 躱され、繰り出された反撃に、手繰り戻したシャルを当てる。
 一瞬、鍔迫り合いの体勢になる。
 その瞬間を狙い、再び私は刀を掴み取る。

「っつ……!」

 刃ごと握る私の手に痛みが走る。さっきと同じだ。
 でも、これで……!

「ふっ!」

     ドシュッ!

「ぐぅ……!?」

 ……まぁ、そんな上手く行く訳がない。
 守護者は、私が刀を叩き落すよりも早く、咄嗟に刀の柄を空いた手で叩いた。
 それにより、掴んだ刃が滑り……私の指が切り落とされる。

「くっ……!」

「はっ!」

     ギィイイイン!!

 叩き落すはずだったシャルの一撃は空振り、反撃をすぐさま防ぐ事になる。
 再生するのにそんな時間は掛からないが、そんな僅かな時間でもきつい。

「まだ、まだぁっ!!」

   ―――“呪黒剣”

「ッ……!?」

「後ろだよ!」

 咄嗟に頭に浮かんだ動きを、実践する。
 呪黒剣で牽制。同時に組み上げた転移魔法で背後に転移。

「フェイクだけどね!」

 だが、転移したのは魔法で生成した大剣のみ。
 もちろん、これも攻撃の一つなので、無視はできない。

「そこだぁっ!!」

「ぐっ……!」

     ギィイイイイン……!!

 私は、転移なんてしていない。
 呪黒剣を突き抜けてくる私を迎え撃とうとする守護者だけど、反応が遅かった。
 転移させた魔法の大剣を、障壁で防ぎ残った刀で私を迎え撃つつもりだったのだろう。
 ……だけど、それより早く私が刀を弾き飛ばした。

「っあっ!!」

   ―――“Zerst?rung(ツェアシュテールング)

「かはっ……!?」

 “瞳”を握る。それで、咄嗟に張られた障壁を破壊。
 ……そして、私の蹴りが、守護者に直撃した。
















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