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ゲート自衛隊 超化学提督物語
基本的に異世界や並行世界介入はトラブルの元です!
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銀河歴世界 旗艦『タケミカヅチ』 司令官室

「ああ〜もういい加減にあきれめてくれよな本当に」

司令官室にて過去の並行世界の地球を行き来できるようにゲートを繋げた事により、銀河連邦にとって重要でもない自然が豊かな以外は何もない惑星にゲートが繋げた事により、過去の並行世界からの多くの要望が並行世界責任者として銀河連邦政府に任命されてしまった辺境宇宙の司令官であるタロウ・ヤマダ中将は頭を抱えていた。

「諦める事はないと思われますよ司令官。何しろ並行世界の地球は西暦2000年代初頭の時代なのです。この時代はまだ宇宙進出は活発に行われておらず国家プロジェクトの域を出ていないのです。その時代の人間からすれば、私達の時代の技術は何としても入手したいと誰もが思っています。何しろ超技術を各国より先に入手できれば他の国より優位に立てますからね」

タロウよりも身長がほんの少し高いロングヘアーの少し表情が硬い性格が少しきつめな美女がタロウにそう呟く。彼女の名はサキ・ローウェル准将。見た目は20代前半の若い美女と思われるが、彼女は銀河世界において高性能アンドロイドや作業用無人ロボットで高いシェアを獲得しているローウェル社より発売された軍事用高性能アンドロイドである。

銀河世界においてアンドロイドは普通に普及しており、タロウのような宇宙艦隊司令官の秘書や副司令官として軍務に就くことは珍しくない。彼女は10年ほど前に発売されたローウェル社の最新型の第13世代型アンドロイドだ。イザという時は司令官の補佐では収まらず、過去の並行世界の軍事力を基準にすれば内部武装のレーザーサーベルやフィンガーバルカンレーザーだけで最新型の戦車や戦闘ヘリを100台を相手に無傷で勝利する事が可能である。無論、サキの戦闘は非常時代であり、司令官であるタロウが戦闘許可を出さないかぎり武装の使用は許されていない。


「辺境宇宙の警備なんて、半分は昼寝だけしても問題ない楽な仕事だったのに……」

「今までさぼってた分のツケと思って真面目に働いてください。過去の地球各国よりゲートの最高責任者であるタロウ司令官と話したいと多くの要望が来ているのですよ」

「どうせまた留学生や技術提供の話だろ。こっちは深く介入する理由もないのに……だから伊丹を故郷に返したら直ぐにゲートを閉じれば良かったんだ」

「無理です。理由は不明ですが、惑星1252180番と地球が次元が不安定になっています。不安定な状態で地球と繋がっているゲートを壊せばどのような被害が地球に及ぶか司令官は理解していないのですか?それにゲートは国民の税金から作られたのですよ。税金を納めた国民に面倒だから壊しましたと説明するのですか?」

「はいはい。お前もこれが愚痴なのはわかってるだろう。本当に可愛げのない秘書だな」

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