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コバピーハザード!
第二章「助っ人現る…?」
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たのだった。
 それが終わると、少しの間静寂が続いた。
 そして…
「ヒィィィィィ…!!!」
 間の抜けた二人の、声にもならない叫び声が辺りにこだましたでした。
「テメェら、よく聞けよ?大人の言うことは黙って聞くもんだぜ?死にたくなかったらなぁ…。」
「ハ、ハイッ!!」
 けぃとみほ殿は顔面蒼白、直立不動でメラの言葉に返答した。
 メラはメラで、乱射した銃をペロリとなめて不適な笑みを浮かべて言った。
「梁抜けた〜家がぁ〜♪」
「それ倒壊するっての!ってか、今度は冒頭かよっ!?」
 こんな有り様で、本当にどうにかなるのか…?いや、どうにかせねばなるまいぞ…。こんなとこで漫才している場合じゃない…。
「みんな、聞いてくれ。この非常事態をどうにかするため、僕はダディの研究仲間のとこへ行こうと考えてるんだ。みんなはどうする?」
 僕は、目の前に立つ何とも愉快痛快摩訶不思議な連中にそう言うと、内二人はこう言った。
「まずはリツさんの救出を!」
 仲良くハモった…。以外と仲良しさんだったりして…。
 しかしそんなことは全くなく、互いに睨んだかと思ったら再びバトル開始となったのだった。
「俺が助ける。みほっちは、あそこの花屋で擬きと戯れてろよ。」
「いいや。テメェみてぇなガキんちょに委せておけるもんか。テメェこそあのアイス屋で擬きの遊び相手にでもなってやれ。」
「バカ言うんじゃねぇ。お前みてぇなオカマ顔でリツさんを助ける?そりゃ一億年経ったってできゃしねぇって!」
「ぬかせっ!テメェこそそんなヒョロっこいなりして、どうやってリツさんを助けるってんだぁ?ハッ!こりゃヘソでコーヒーを蒸発させられるぜっ!」

-バッキュンッ!-

 言い争う二人の顔の間を、一発の銃弾が掠めていった。
「………。」
「………。」
 撃ったのは勿論メラだ。こいつしか銃を持ってないしぃ〜。
「やっと静かになったか。さぁ、コバピーとか言う君。その研究仲間のとこへ案内してくれ。ま、こいつら二人も同行させるがな。変に擬き達を刺激されてはかなわんからなぁ…。」
 そりゃそうだ。首に縄つけてでも引っ張って行くぞ…。
「分かった。それじゃ…」

-グゥ〜、グゥ〜!-

 あぁ、ダメだ!このままでは、お腹と背中がくっつくぞ♪的な感じに倒れてしまいそう!
 そう、朝御飯を食べてないじゃないか!
「そ、それじゃあさ…ひとまずご飯食べてからってことでぇ…」
「………。」
「………。」
「………。」
「何で三人ともそんな目で僕を見るのさ!?え?僕が悪いってんですか?そうなんですか!?」
 ジトッと見つめる三人に向かって僕が言うと、三人は三人して首を縦にふったのでした…。





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