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転生とらぶる
ペルソナ3
1987話
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 そんな俺の言葉に、死神は何も言わずに跪いたままだ。
 魔法を使えるということは、それこそ喋る事が出来ないって訳じゃないんだろうが……どう判断すればいい?
 少し迷い……だが、死神の能力が極めて有用なのも間違いはない。
 それこそ、俺のペルソナ代わりに……いや、違うな。俺は誰だ? アクセル・アルマーだ。であれば、ペルソナに頼らずとも、敵を味方にする方法はあるし、実際それを行った経験もある。

「……お前を、俺の召喚獣とする事は出来る。だが、その為にはお前に俺の血を飲んで貰う必要があるし、それで生き残る可能性は低い。それでよければ、俺の召喚獣として契約しよう。……どうだ?」
「……」

 俺の言葉に、死神は跪いたまま小さく頷く。
 これは、俺と契約をするという事でいいのだろう。
 であれば、こちらとしてはやるべき事は1つだけだろう。

『我は汝と召喚の契約を結ばん。汝、契約に従うのならばその意を示せ』

 久しぶりにネギま世界の魔法を詠唱するな。
 混沌精霊になったおかげで、基本的に魔法の発動に呪文の詠唱を必要としない俺だったが、こういう……いわゆる、儀式魔法? となれば、話は違う。
 もっとも、始動キーを言わなくてもいいのは、混沌精霊になったからだが。
 ともあれ、その言葉に死神は頷きを返す。
 それを確認し、再び呪文の詠唱を続ける。

『汝がこの血をその身に宿した時、召喚の契約は結ばれる』

 そう告げ、指を切ってそこから血を流す。
 血の流れている指を見て、死神は顔を上げる。
 そうして……死神の顔を仮面が覆っているのに気が付き、どうするか迷うが、目の辺りの仮面は割れていて、そこから顔を見る事が出来る。
 そうである以上、そこに血を流せばいいのだろうと判断し……俺は、その仮面の中にそっと血を流し込む。
 コクリ、と死神の喉が動くのを確かに感じ……次の瞬間、死神の口からは死神らしくない悲鳴とも雄叫びとも呼べる声がタルタロスの中に響き渡るのだった。
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