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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第八十七話
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たのは、アセロラ姫以来だ。
もっともその時は自殺だったらしいがな」

目の前の幼女は、四肢を切り落とされ、血に沈んでいた。

ぱちん! と指を鳴らし、デストピアの四肢を燃やす。

傷口が焼ける音と共に塞がった。

「貴様…何のつもりだ?」

「何のつもりだと?」

全身を覆う蒼を、霧散させる。

「こういうつもりさ」

その右の拳を…

ガス!

「ぐっ…はぁ!?」

「怪異相手なら…何したっていいよなぁ!」

side out








路地裏に、肉を殴打する音が響く。

彼が、彼女を殴っていた。

彼女の首を掴み、路地裏の壁に押し付け、その腹を執拗に殴っていた。

下腹部…子宮の真上に、拳が叩き込まれた。

「い"っ!?」

「ほらほらどうしたもっといいこえあげろよデストピア!」

がっ!

「いぎぃ!?」

彼女の顔は苦悶に歪んでいた。

今度は、みぞおちに狙いを定めた。

ガス!

「っ…かはっ!?」

目が大きく見開かれ、ぱくぱくと口が動く。

「ひひ…ひひひ…」

彼の瞳には、狂気が宿り、その口元は裂けるように歪んでいた。

彼は自らの出自を知った。

その生まれが、人とは違うと。

彼は、もはや人間ではない。

近しい者達は、『人間ではない』という事を否定し、お前は人間だと言ってくれるだろう。

だが、彼にはそんな余裕は無かった。

ここ数日、彼は悪夢に魘されていた。

近しい者が、己の出自を知り、一人、また一人と離れて行く。

最後に残った、唯一無二の同族たる姉さえも、自らが転生者であると、離れていく。

彼は、限界だった。

彼は孤独だった。

それに加え、彼はその身に度々己以外を宿していた。

自然と、彼の意識の奥底にはもう一人の彼が生まれていった。

言うなれば、そう、変性意識…シナジュティック・コード。

その隠された意識の本質は…破壊。

彼には世界を滅ぼす力が、比喩ではなく、文字通り世界を破滅させられるだけの力がある。

彼の自重。

変性意識はその反動でもあるのかもしれない。

過度のストレスは、彼の表裏の境界を薄くしていた。

そんな折りにデストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターが彼の前に現れた。

彼は、魔法とISを用いてコレを無力化。

四肢を断たれ、抵抗できない彼女を見て……


彼は、爆発した。

目の前に、自らの衝動を押し付ける相手を見つけてしまったのだ。

恋人達に、性欲をぶつける事はあったが、それとは別の…変性意識がもたらす破壊衝動を満たす機会は無かった。

弱者を責め立てるの
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