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SO LONG
第二章

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「あんたの彼氏の代わりになれなかったから」
「そうでしょ」
「どうしてもね」
「こうしたことは」
「そう、どうしようもないのよ」
「待つしかない」
「無事を祈ってね」
 結局それしかなかった、本当に。
「そうするしかないわね」
「半月の間ね」
「長いわ」
 その半月がとだ、私はまた言った。
「どうにも」
「その間はね」
「こうしてよね」
「会社に出てね」
 勿論働いてだ、私も彼女も仕事があって昼はお部屋を空けている。休日はそれぞれ遊んでいたりしている。同居しているのは同じ大学で同じ学部でそれが縁となって大学時代から家賃の節約とかも兼ねてルームシェアをしているのだ。
「そしてね」
「お部屋に帰ってね」
「飲んでお喋りして」
「お風呂に入って」 
 そしてだ。
「寝る」
「あと本を読んだりゲームもして」
 そうした遊びもしてだ。
「楽しむ」
「そうしてね」
「半月過ごせばいいわ」
「そういうことね」
 二人で話してだ、飲みながら適当にテレビを観た。最近のテレビは本当に面白くないと思いながら。
 そしてそのテレビの後で寝た、そうした二人の時間と仕事を交代で過ごして。
 半月を待った、その間自然とだ。
 お家ではお酒ばかり飲んでいた、この日もラフな部屋着でビールを飲んでいる私にだった。
 友達は今はゲームをしつつだ、こんなことを言った。
「ビールばかりね」
「いや、本当にね」
「彼が帰ってくるまではっていうのね」
「仕事が終わったらね」
 そうなったらだ、私と同じくラフな部屋着姿の彼女に言った。
「飲むしかないっていうか」
「デートがないと」
「あと漫画とゲーム」
 漫画は今は読みたかったものは全部読んだしゲームは彼女がしている。
「それ位ね」
「ラノベもなのね」
「全部読んだし」
 漫画と同じ事情だ。
「だからね」
「やることといったら」
「お風呂も入ったし」 
 それで奇麗になったしだ。
「こうしてね」
「ビールなのね」
「そうなのよ」
「彼氏といる時はワインでしょ」
「あとカクテルね」
「それがなのね」
「一人かあんたと一緒だと」
 どうにも気分的にだ。
「こうこれって気分でね」
「缶ビールね」
「これでいいわ」
 おつまみは柿の種だ、今日はこれだ。
「もうね」
「何ていうか干物って感じね」
「干物女ね」
「完全にね」
 もうそっちになっているというのだ。
「見事な位にね」
「寂しいしね」
「いや、寂しくても干物はね」
「よくない?」
「そこまでは言わないけれど」
「普段の私じゃなくて」
「どうにもよ」
 違和感やそうしたものがあるというのだ。
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