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転生とらぶる
ペルソナ3
1979話
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ば分かるさ。それこそ、俺が言っていた、ペルソナではない力……ってのもな」

 いやまぁ、実際にはペルソナでも転移能力とかあってもおかしくないんだが。
 そもそもの話、タルタロスでターミナルという存在がある以上、ペルソナに転移能力がないとは言い切れない。
 シャドウではあるが、死神も似たような能力を使ってるし。
 俺の言葉に興味を持ったのか、やがてタカヤは特に逆らう様子もなく俺の近くに立つ。

「さて、いいか? じゃあ……行くぞ?」

 そう告げ、次の瞬間俺の影が広がる。
 もっとも、ここは建物の中……それも影時間の最中だ。
 当然そのような状況で影が広まっても、これから何が起きるのかが分からないタカヤには、それを理解出来る筈がない。
 理解出来るのは……次の瞬間、影に足が沈み込み始めてからとなる。

「なっ!?」

 今までは泰然自若とした態度を崩さなかったタカヤだったが、さすがに影に自分の身体が沈んでいくというのは初めての経験だったのだろう。
 その口からは、当然の如く驚愕の声が上がっていた。
 ……うん、まぁ、それは大体予想出来ていたけどな。
 ちなみに、当然ながらそれを予想していたのは俺以外の面々も同じであり、タカヤの様子を見て口元に笑みを浮かべている者は多かった。

「落ち着け。これもペルソナではない力の1つだ」

 そう告げるも、当然俺の言葉を全て信じる訳もなく、タカヤは予想外に鋭い視線を俺に向けてくるだけだ。
 いやまぁ、それはそれで別にいいんだけどな。
 この状況から何をどうしたところで、結局のところどうしようもないのは事実なのだから。
 そうして、身体全体が影に沈んだ瞬間……俺達全員の姿は、巌戸台分寮にあった。

「ここは……」
「巌戸台分寮。そうだな、俺達……って訳じゃないが、そっちの美鶴達の本拠地だ」
「それはつまり、一瞬であの場所からここまで移動してきた、そういう事ですか?」
「そうなるな。まぁ、お前にとってはちょっと理解出来ないかもしれないが……俺が言っていた、ペルソナではない別の力の一端。それを体験した気持ちはどうだ?」

 そう告げる俺に、タカヤは唖然と……もしくは愕然と、か? ともあれ信じられないといった視線を向けてくる。
 まぁ、今のところ俺が知る限りはペルソナに転移能力の類は存在しない。
 これから習得する可能性はあるが、少なくても今の時点では存在しないのだ。

「アクセル、中に入るぞ。理事長にその男の事を説明する必要がある」
「分かった。……って訳で、行くぞ」

 まだ何か考えている様子だったが、タカヤは大人しくこっちの指示に従う。
 もし逃げだそうとしても、今の状況では不可能だと、そう理解しているのか。
 ともあれ、こっちとしては素直に動
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