暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第147話「木曽三川の龍神」
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も、さっきのすげぇな!いつの間にあんな魔法を使うようになったんだ?」

「…………」

「……ザフィーラ?」

 ヴィータが話しかけるも、ザフィーラは無言のままだった。
 さすがに訝しんだヴィータが、正面に回り込んで顔を覗き込もうとして……。

「っ、ちょ、おい!?ザフィーラ!?」

 力尽きるように、ザフィーラは地面に向かって落ちていった。

「くっ……!」

「さ、サンキューシグナム……」

「……どうした、ザフィーラ」

 咄嗟にシグナムがザフィーラを掴み、地面に激突する事はなかった。
 何事かとシグナムがザフィーラに問う。

「……単に、無理をしただけだ……。先程使っていた魔法は、体の限界を無視したものだからな……負担が大きすぎて、この様だ……」

「……飛べるか?」

「何とか、な……」

 ふらふらと、だが、ギリギリで耐えるようにザフィーラはその場に浮く。

「ざ、ザフィーラ、大丈夫なんか?」

「……そう言いたい所ですが……申し訳ありません」

「ええよ!ザフィーラは凄い頑張った!あの攻撃を防いだやんか!」

「……ありがとうございます……」

 はやてを心配させまいとするザフィーラだが、空元気も出せない程、体への負荷が大きかったようで、今にも落ちてしまいそうだった。

「主、すぐに戻した方がよろしいかと」

「……せやな。ザフィーラ、一旦アースラで休んどいてや。後は私達で何とかするから」

「……はい」

 本来なら、最後まで守護獣として傍に着くべきだっただろう。
 だが、却って足手纏いになると考えたザフィーラは、大人しくアースラへと戻った。

 その後、手の空いていた奏を転移で呼び、門を封印した。












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