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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十六話:アナタは神を信じますか?
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ルフ。
権力者に逆らうって事も問題だが、更に金が絡むと致命的になり得る為、発しようとしてた言葉を飲み込むデコ。

「き、寄付金……だと……?」
「そうだ馬鹿者! 莫大な金額を寄付したのに、この仕打ちを受けているんだぞ!」
仕打ちと言われるほどの事はされてないし、問題を大きくしてるのはアナタ(ウルフ)だ。

「まぁいい……私は故あって現在各地を旅している。今日の出来事は忘れ難いので、私の口で全世界に伝え広めるだろう。今後の寄付金の額が大幅に変わるなぁ(笑)」
リュリュさん等が彼の事を『性格が悪い』と評するのも解る。これは本当に極悪な性格だ。

彼が大臣であろうとなかろうと、今回の一件を誇張した状態で世界中に広めるのは明白。
出来る事なら、この場でウルフ等(私も含む)を捕らえて、口封じをしたいのだろうけど……先程も言った通り、万が一にも彼が大臣だった場合は、そんな事するのは自殺行為であり、実行に移しづらい。

「ふん! 宿を借りれないか聞きに来ただけだが、もう必要無くなった! ここから少し行けば“ドニの町”に辿り着ける」
凄い形相で睨み付けていたウルフは、スマートな動作で踵を返すと、ここに用が無くなった事を宣言し出口へと歩き出した。

私達も慌てて彼の後に付いていく……
これではまるで大臣に付き従う従者の様だ。
一体どんな生き方をすれば、こんなに性格が悪くなるのだろうか?

「それではごきげんよう諸君。次にお会い出来るのは我が国の裁判所であろうな! はっはっはっはっはっ!」
こんな男の部下も大変そうだけど、上司も気苦労が絶えなさそうじゃない?
どんな人が彼の上司なのかしら?

ゼシカSIDE END




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