第八十八話 襲撃前にやるべき事を
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させますから」
「本当に大丈夫だろうな?」
「任せて下さい、数日後には戦果を上げてオフレッサーを追い出して見せます」
「フレーゲル男爵、今日のような屈辱耐えられません!」
「クラーマー、私もそうだが、未だ返事は来ないのか」
「未だ今日の朝ですから、あと数日はかかりますよ」
「あと数日が恐ろしいが、暫くは大人しく従う振りをしているしかあるまい」
「ですな、それしか有りません」
「フレーゲル男爵、止めるわけには行かないのですか?」
「なぜだ」
「知れたら、きっと殺されます」
「大丈夫だ、親父に頼んであるし気がつかれないさ、
いざとなれば、憲兵を出して揉み消すから」
「はあ」
「そろそろ襲撃されている時間です」
「クラーマー、家に投石とかして脅かすので大丈夫だろうな」
「フレーゲル殿、父がフレーゲル男爵の依頼なら、
任せてくださいと言っていますから大丈夫ですよ」
「そうか、まあ投石や生ゴミを庭に蒔くなどすれば威圧には十分だろうな」
「いざとなれば、糞尿を玄関にばらまけば大丈夫ですよ」
「ヒルデスハイム伯、確かに良い案だな。今回の事で懲りなければそうしたそう」
「見ろ、あの筋肉馬鹿共がしっぽを巻いて逃げていくぞ」
「フレーゲル殿、我々の勝利ですな」
「クラーマー、卿が勲功第一じゃ、親父共々要職に就けて貰えるように伯父上に話しておくぞ」
「フレーゲル殿、ありがたき幸せです」
「いやはや此所まで図に当たるとは思いませんでしたな」
「ヒルデスハイム、それよ正に図に当たったのだな」
「ハハハ、愉快ですね」
「ハハハハ、そうよ此で又、我らの天下だ!
早い内伯父上に頼んで校長への圧力をかけて又以前のようにしなければなんぞ」
「此もすべて、フレーゲル男爵のおかげでございます」』
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映像を見ながら段々と皆の顔が厳しくなっていったが、最後の生ゴミ云々で何だと言う顔になった。
「どうじゃな、この映像を見れば、フレーゲル男爵が授業を受けたくない為だけに悪戯を行い、
それをクラーマーがブラウンシュヴァイクの頼みと思い行ったと言う事じゃ」
「うむ。此でありますと、ブラウンシュヴァイク公、フレーゲル達は極刑ですな」
皆が頷き始める。
「予は今回、腐りきった憲兵隊を掃除することにしたのじゃ、
その為にブラウンシュヴァイクを今回は罰せずに協力させるつもりじゃ、
それに伴ってクラーマー親子以外の者達は軽い罰で済ませてるが、役職等は辞任して貰うつもりじゃ」
「陛下、それでは不味いのではありませんか?」
「憲兵隊掃除こそ予の考えじゃ、それを行う為には多少の目こぼしも必
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