第八十八話 襲撃前にやるべき事を
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き陰謀があると、さる者が身の危険を顧みずに帝国の為に隠し撮りしたモノじゃ」
陛下がそう言うとブレンターノとケスラーが資料を配り、そして映像が始まった。
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『「クラーマー、未だ罪を認めぬか!」
「アハハハハ、もう駄目ですよ閣下!」
「ハイドリッヒ陛下の御前であるぞ」
「もう諦めましょう、そうです、私がクラーマー閣下の命令でオフレッサー邸を襲撃させましたよ」
「ハイドリッヒ、何を言うか!」
「皇帝陛下に逆らっては反逆罪ですからね、閣下も私も、もうお仕舞いですよ」
「ハイドリッヒ貴様が勝手にやったことだ!」
「ハイドリッヒとやら、誠にそちがクラーマーの指示で動いたのじゃな」
「陛下そうでございます」
「どうじゃ、クラーマー未だシラを切るか!」
「陛下、フレーゲル男爵に命令されたのです、私はブラウンシュヴァイク公が怖いので動いただけです、
私は脅されただけです、心ならずも荷担したのに過ぎません」
「ほー、ブラウンシュヴァイクとフレーゲルが唆したと言うのじゃな」
「そうでございます」』
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映像が流れ始め次第に7人の目を大きく見開きながら真剣に視聴し続けた。
映像が終わると、リヒテンラーデ候が声を絞り出すように話し出した。
「陛下これは由々しきことでございますぞ、ブラウンシュヴァイク公は陛下の娘婿、
その者が勅命を無視したとあれば、鼎の軽重を問われましょう。
また他の貴族達に多大なる衝撃を与えるモノになり帝国の安定にも不安が生じましょう」
他の者達も考え込みながらリヒテンラーデ候の話を聞いている。
「しかし、クラーマーだけの告白では、言い逃れの可能性も否定できませんな」
エッシエンバッハ考えながら発言する。
「此だけではないのじゃ、もう一つあるのでな」
陛下がそう言うと次の映像が始まった。
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『「フレーゲル殿」
「クラーマーどうした」
「いえね、陛下の勅許が有る限りオフレッサーは我らをしごくでしょう」
「そうだな」
「ならばしごけないようにすれば良いのですよ」
「オフレッサーでも殺すのか?」
「いえそんな事出来るわけ無いじゃないですか」
「まあそうだな」
「違いますよ、私の父は憲兵副総監ですから。
父に頼んでオフレッサーの家族を調べて、
悪党にでも襲撃させて恐怖を与えてやれば良いのですよ」
「そんなことしたら、俺達が殺されるぞ」
「大丈夫ですよ、我々が雇わずに父の伝手で襲撃
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