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少年は魔人になるようです
第117話 修業は順調のようです?
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のがツェラ……『造物主(ライフメイカー)』なのも把握しているんだよな?」

「わ、分かっています!!」

「ではこの世界を維持しているのが誰かも、分かっているんだな?」

「っ、それは……!」

「で、あるならば―――だ。」
ブゥン――

俺達の話に気を取られたネギパーティが動きを封じられたのを確認し、こちらの映像を

外に映し出す。


「管理者たる『造物主』や俺を殺せば、この世界は魔力切れで直ぐにも崩壊を始めるのも

知っていて、我々に挑んだんだろうな?」

「……ッ!」


苦虫を噛み潰したような表情のネギ、含め数名。流石に理解はしていたらしいのは一安心。

となれば、代案を用意をして対話する気ではいたんだろうか?

その割にはホイホイ戦争に乗っかって来て、今も戦闘一択なんだよな。まぁ嗾けた本人が

ツッコミ入れる所じゃないんだが。


「さてどうする。俺達は死ぬまで戦いをやめない。しかし俺達が死ねば世界は滅びる。

お前達は何をどうして、この世界を救おうと言うんだ?」


問いにハッと顔を上げるネギ。俺が問答する気であるのを察したようで、途端に元気になる。

俺としては、外の連中全員にも状況を把握して貰って士気下げるのが目的なんだけど。


「……この世界の管理者である貴方達を倒した場合の問題は、今発動しかかっている『初期化

魔法』と『世界を存続させ得る魔力量』だけ。そうですよね。」

「ああ、お前達が回避すべき最優先の問題はそうだな。」

「なら、僕達が憂う事は何もありません!既に解決策は携えて来ました!」


その目的を悟ってか、自信たっぷりに笑って、話を切り上げにかかるネギ。

反応が思ったのとまるで違うから少々戸惑ったが、無駄な問答をしなくて済んだと思えば、

悪くないだろう。とは言え、既にチェックメイトになって久しい訳だが。


「そうか、それは何より。だがそれも、第一条件をクリア出来てのものだぞ。」

「今からクリアしてみせます!!」
バチッ!

有言実行、『巨神ころし』を再装填し、至近戦闘の為に距離を詰めて来る。

この状況で絶望していないのは流石と言うべきか、最早周りが見えていないのか。

とは言え・・・久しぶりだ。


「採点してやろう、来い。」

「"ラステル・マスキル・マギステル! 貫け雷光!覆え暗雲!吹け疾火! 咲き誇るは

汝らが王の息吹!失意の希望 栄光の敗戦 闇の中に光持て 陽の下に影よあれ! 叶え、

彼方に!『祈れ真理の連奏(ヲレィト・ベッロ・リューディ・ファクティレーム)・固定掌握』!!"」
ガキュンッ!

初手、ネギが選んだのは最上級強化魔法。
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