暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1968話
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俺に対して恋心を抱くようになるとは、思っていなかったのだろう。
 母親の一件もあり、ゆかりは恋や愛という感情に嫌悪感……とまではいかないが、忌避感に近いものを持っていたのは間違いないのだから。

「そして、俺は今まで自分が生まれた世界を含めて幾つもの世界を経験してきたんだ。そんな中で、ゆかりと同じように俺を好きになる奴がいても、おかしくはないと思わないか?」
「それは……」

 ゆかりも、自分が俺に恋心を抱いただけに、その言葉を否定する事は出来ないのだろう。
 言葉に宿る力が見るからに弱まる。

「勿論、普通……一般常識的に考えて、俺の現状が色々な意味で背徳的なものだというのは分かる。だが……その、なんだ。ゆかりにこういう事を言うのもどうかと思うが、この場合は正直に言わせて貰うぞ。いわゆる、夜の生活をするのに女が1人だけ……いや、数人程度だと、到底持たないんだよ」
「……え?」

 完全に予想外の事を言われたといった様子のゆかりの口から出る、間の抜けた声。
 今まで愛だの恋だの言っていたのに、いきなりそれとは全く違う――正確にはそんなに違わないと思うが、精神的な意味から性欲的な意味と考えれば、それ程間違ってはいないだろう――内容を口にされたのだから、しょうがない。

「俺は、性欲が非常に強い。それに、レモン……俺が一番最初に付き合う事になった女だが、そのレモンを始めとした恋人達を愛おしく思っている。そうである以上、夜になればそういう行為をするのは当然だろう?」
「……」

 何を……いや、ナニを想像したのか、ゆかりの顔は先程までよりも更に赤く染まる。

「ここまで言ってしまったら隠すのもなんだが、俺がホワイトスター……シャドウミラーの本拠地にある場所にいる時は、毎晩全員の恋人達を抱いている」
「だっ! ……え? だって、アクセルの恋人って10人以上いるんでしょ!?」
「そうだな。その全員を毎晩抱いていると言っているんだ。当然1人ずつという訳ではなく……いわゆる、多人数プレイって奴だな」
「た、多人数……」

 既にゆかりの頭の中ではまともに考える事も出来なくなっているのだろう。顔も真っ赤に染まり、もしこれが漫画の類であれば、いつ頭から煙が出てもおかしくはない。
 いや、別に漫画ではなくても、茶々丸やアイギスであれば普通に起こりえるのかもしれないが。
 だが、ここまで説明した以上は、それこそ最後まで説明する必要があるだろう。

「もしゆかりが俺の恋人になるとして……それが一過性のものだけでもいいのなら、俺がこの世界にいる間だけということなら、それもいいかもしれない。勿論、俺がそれを受け入れるかどうかはまた別の話だが。本気で俺とこの先一緒に生きるつもりがあるのなら、そういう行為を覚悟しておいた方がいい」

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