暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1969話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 屋久島の滞在3日目。
 今日は最終日という事もあって、午前中は遊んで午後から帰る事になっていた。
 そんな中、俺はゆかりと共に屋久島の名物……縄文杉が見える場所。
 本来なら近くにまで行きたいところなのだが、縄文杉の保護の為、離れた場所から見る事しか出来ないらしい。

「ゆかりは昨日、見に来たんじゃなかったのか?」
「途中でアイギスの件があったもの。……それに、付き合い始めた日なんだから、ちょっとくらいデート気分になってもいいでしょ?」

 俺の手を握り、ゆかりがそう言ってくる。
 昨日は結局キスだけで終わり、それ以上の事はなかったのだが……それを特に不満には思わない。
 ゆかりは抱いて欲しいと言ってきたのだが、幾らゆかりが高校生の平均以上に女らしい身体をしているからといって、俺の倫理的に高校生を抱くというのはちょっと問題があった。
 ……まぁ、その倫理観もそこまで強固なものではないのは、俺自身が一番知っているのだが。
 ともあれ、ディープキスだけでゆかりを部屋に戻したのだが……それだけで腰砕けになってしまい、横抱き、いわゆるお姫様抱っこをしてゆかりを部屋にまで運んだのは、良い思い出となった。
 もっとも、部屋に到着した後で、ゆかりに影のゲートを使えばここまで緊張することがなかったというのを見破られ、若干拗ねられたが。
 ともあれ、俺の事情を全て知った上で付き合う事になった俺とゆかりだったが、その事は暫く他の面々には秘密にするようにということになっている。
 ゆかりにとっては、照れくさいというのもあるのだろうが、その事によって影時間の解決が遅くなるかもしれないという事を憂えているのだろう。
 もっとも、付き合っているという意味では有里と山岸の件もある。
 あの2人が本当に付き合っているのか、実はまだ告白とかがされてないのか……その辺りはまだ俺にも分からなかったが、それでも普段のあの2人の様子を見ていれば、付き合っているという風に見えてもおかしくはない。
 いや、それどころか……寧ろ夫婦? といったように見える事もある。
 そんな2人は、当然のように屋久島最終日、俺達とは別行動を取っており、どこかに出掛けたらしい。
 海とかか? まぁ、海だったら順平辺りが気が付きそうな気もするが。

「ちょっとアクセル。どうしたの?」
「いや、何でもない。ただ、縄文杉ってくらいだから、本当に縄文時代からあったのかと思ってな」

 名前からすれば、縄文時代から生えていた……という事になるが、それだと樹齢がもの凄い事になる。
 いや、実際に縄文時代から生えていたのかどうかってのは、調査方法にも諸説あるらしいけど。

「そうね。ここまで大きい木って、そうそうないわよね」

 その言葉に、周囲に俺達の他に誰もいないのを確認
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ