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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二十七話
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「う…うう…」

ダメだ、起きない。ショックで気絶してるような状態か…

「よっと…」

束さんを横抱きした。

「あ…あが…」

男は未だにうめき声を上げている…

「お前は俺から逃げられない…絶対にな」

とはいえ、もう殺るつもりは無い。

姉さんが何か知ってるみたいだしな。

「束さん、箒の所に行こう」

慣性制御などを使って束さんが起きないように気を付けながら飛ぶ。

もちろん隠蔽魔法は使っている。

店内は来たとき同様誰も居なかった、とても変な気分だ。

何時もは賑わっている場所が閑散としていて、そこら辺に買い物途中の商品や籠やカートが放置されている。

まるで人間だけが消えたように。

まぁ、通り魔が居たんだ、皆逃げるよな。

「う…うぅん…」

「束さん、気が付いた?」

「あ、あれ…私…何をして…」

思い出そうとする束さんだったけど、アレは思い出さない方が良いかも知れない。

俺ならこの記憶を消せる。

だけどそれはしたくない、辛い記憶だろうと、他人の精神を好きにするのは倫理に反するだろう。

しかし姉さんと束さんがこの件でPTSDを患う、なんて事になれば全力を持って記憶を消す。

だけどそれは今じゃない。

「束さん」

「いっくん?」

「もう少し、寝てていいよ」

束さんの瞳を見つめ…眼を使う。

「う…ん…わかった……」

束さんは再び眠った。

夢も見ないような、深い深い眠りに。

梓弓を何時でも使えるよう、準備しておこう。

たぶん起きたらパニックを起こすから。









その後、俺達は認識阻害を掛けて家に帰った。

姉さんと束さんが刺されたのは、たぶん大勢に目撃されているだろうからな。

そして、姉さんがあの男の事を話してくれた。

奴は全国トップクラスの成績を持っていた、だが絶対に一番には成れなかった。

何時もトップは束さんだったそうだ。

そして奴は思い詰め、不登校になり、引きこもりになった。

姉さんが知ってたのはそこまでだ。

たぶん、怨恨だろう。

奴の得物の包丁はキッチンコーナーの物だった。

偶然束さんを見掛けて犯行に及んだのだろう。

再び殺意が湧いたが姉さんに止められた、どうやら俺はキレると想子が滅茶滅茶に放出されるらしい。





篠ノ乃束・自室

「う、うぅん?」

「束さん、起きた?」

「うん、おはよう、いっくん…」

束さんはキョロキョロと辺りを見回し。

「今何時?」

「八時だよ」

「八時?………えっと…」

束さんが眠る前の事を思い出そうとする、直
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