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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
侍娘-クリスティナ-part3/クリスの師
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シュウが体調を回復させた時と同じころ、クリスはルイズたちと同じ二年生に編入した。
現在の学院は、怪獣や異星人、闇の巨人たちによる災害で死亡したり、それを恐れて自分の領地に引っ込み続けている生徒が発生したために、以前よりもガランとしていた。しかしそれでも通っている生徒はしっかり通っており、出席している学生の中で男子生徒たちは彼女の美貌に一瞬見とれていた。なぜ一瞬のみかというと、彼女の恰好…ハルケギニアでは見かけられない袴姿に、ほとんどの人が動揺していた。言葉遣いもサムライを意識した堅苦しさもあり、さらにはあの恰好で一国の王女であることも公表し、さらに生徒たちは驚かされた。
だが、彼女は今も話したようにハルケギニアでは珍しい格好をしている上に王族という立場にある。人は異端だと考える存在とはあまり近づきたがらないもの。それが理由で周囲のクラスメイトたちは彼女と係わり合いになろうとする生徒たちが見られなかった。
このままだとクリスが寂しいじゃないか。
そう思ったサイトは、まずは同じ地球人であるシュウと会わせてみることにした。先日は彼が熱を出してしまったので合わせるのは見送られたので、今回が初対面である。

突如来訪してきたサイトの(ルイズとハルナもいるが)同行者を見て、変なものを見るように彼女を見る。…いや、実際彼女は変だと思った。容姿は確かに美人に入ると思う。だが、彼女の恰好…日本で暮らし始めた頃、テレビをつけていた時にたまたま見た時代劇の登場人物のそれだった。
「サイト、彼がお前とハルナ以外の、もう一人のニホンの者と、その主に当たる娘か?」
「ああ。紹介するよ。この人たちは…」
その少女、クリスからの問いに対し、紹介しようとすると、シュウは手をかざしてそれを遮った。
「自己紹介ぐらいできる。黒崎修平だ」
「は、初めまして…ティファニアです」
「私も名乗らなければな。クリスティナ・ヴァーサ・リクセル・オクセンシェルナという。此度、オクセンシェルナ王国から留学に来た。クリスと呼んでくれ」
親しみのある笑みを見せてくるクリス。
「もしかして…王女様なんですか?」
「ああ、一応な」
ファミリーネームと出身国が同じ、そのことを気付いたテファが問うと、クリスは頷く。予想していた通りの答えが帰ってきて、テファの心に不安がよぎる。サイトたちがクリスという来客として連れてきたので、今の彼女はハーフエルフであることを隠すため、帽子を被って耳を隠している。何とかバレないようにと、帽子がとれないように気を付けていた。
「おっと、王女だからと言って身を構えずともよい。ここではただのクリスとして接してくれ。それと…」
クリスは、自分の後ろに控えさせていた『何か』に視線を落とす。すると、それを出てきてほしいというアイコンタクトと見たのか、『何か』はクリスの
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