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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十五話:急がば回れ
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根性を少しでも直そうと考えてるみたいです。
そう簡単にリュリュさんの性格が是正されるとは思えませんが、考え自体は素晴らしいと言えるでしょう。
ですが空気の悪くなったこの場から逃げたい私に、行動を制限する発言はご遠慮願いたいですな。

途方に暮れていると、ゼシカ嬢が気を利かせて話題を変えてくれた。
『そ、そう言えばリーザスの塔での事……ちゃんと謝ってなかったわね』
もう誰も気にしてない事でしょうが、場の空気を多少和ませる効果はありました。

なんせ
『申し訳ありませした!!』
と、体育会系さながらの気合いの入った謝罪。

難しい顔をしてたウルフ殿も、思わず『プッ(笑)』と吹き出す謝罪。
リュリュさんもこの場に居らず、皆さんが安堵する。
なお、如何見ても年上なヤンガス殿がアハト殿を“兄貴”と呼ぶ理由を問うてましたが、ウルフ殿も興味なさそうな表情になったので割愛。

そんなこんなでポルトリンクへと帰還し、再出発は明日の朝に決まった為、今夜は宿屋へ……
海の安全を確保した功績により、今晩は無料(ただ)で泊まれる事に。
部屋割りを決めると、下船から終始膨れっ面のリュリュさんが即座に部屋へと入っていく。
ウルフ殿やアハト殿は無料宿泊を何度も宿屋側に感謝してるのに……

グランバニアに居るとリュリュさんもそれ程問題行動は起こさない(リュカ様LOVEはノーカウントとする)のですが、環境が変わりウルフ殿と常に一緒という状態に、本性というか何というのか分からない物がモロ出しになってしまってるようです。

ゼシカ嬢も気になったのかウルフ殿に、
「あの美人は何時もあんな感じなの?」
と問いかけました。

「普段はもう少し真面なんだけど……大嫌いな俺と四六時中一緒なのがストレスなんだろうね。国に帰れば誰もがチヤホヤしてくれるからさ」
まさにその通りなんですけど、如何してウルフ殿は余計な一言を言うのですかね? 良いじゃないですか……知る由もないグランバニアでの状態なんて!

先刻(さっき)も船の上で言ってたけど……彼女、姫様なのよね? 大丈夫なの、あんな事を言っても?」
他所の国ならダメでしょうけど、グランバニアは大丈夫なんです。
でもウルフ殿にはグランバニアも他国も関係ないでしょうけどね。

「大丈夫だよ。何時もの事だし……それに現状では俺の方が地位は上だし。あ、俺こう見えても宰相なんだよ。まぁ部下共には平宰相って言われてるけどね(笑)」
「偉いのか偉くないのか判らないわね(笑)」

「仕事面では命令出来るけど、プライベートでは出来ないだろうから偉くは無いと思うよ。他所の国では如何か知らんけど、少なくとも我が国ではね」
「そ、そうなの……何だか面白い国ね」

ウルフ殿なりの謙遜だろう……
現在グラ
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