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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百五話 ここの所忙しかったので少し休みませんか?
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ェニファーの名前を出したときのラインハルトの顔には、冷笑から一転、後悔と寂しさとがにじんでいた。今度はキルヒアイスが瞑目する番だった。彼は1分ほど黙っていたが、やがて目を開けてうなずいた。
「わかりました。ラインハルト様がそこまでおっしゃるのでしたら、私からは何も言うことはありません。それほどの御覚悟、ご決意で有れば、むしろ止め立てすることがよろしくない事だと思います。」
ちょうど昼食の用意が整ったと従卒が知らせに来た。ラインハルトとキルヒアイスは久方ぶりに二人で食事をすることにしていたのである。キルヒアイスの前に立ち、部屋を出て行きながら、ふと、ラインハルトは思った。何の脈絡もなく唐突に出てきた疑問だったが、それは一瞬ラインハルトを捕えて離さなかった。
「どうされましたか?」
「いや、なんでもない。」
赤毛の相棒にそう言いながらも、ラインハルトの胸中には先ほどの疑問が反芻されている。
(二人・・・いや、四人で宇宙を手に入れた時、俺はどうなるのだろう・・・・。俺は俺でいられるのだろうか・・・・。)
「今日はフロイレイン・フィオーナとミュラーの邸宅に赴くことになっていたな。」
感情を押し出し、ラインハルトは話題を変えた。



* * * * *
薄暮が薄靄と共に帝都を包む中、帝都オーディン郊外にある閑静な住宅にミュラーは足を踏み入れた。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
玄関先で出迎えたフィオーナは夫の軍服の上衣を受け取った。
「君の方が早かったんだね。宇宙艦隊司令部の方は良いのかい?」
ひとたび家に帰れば、宇宙艦隊司令長官と軍務省次長の関係は霧消して、新婚夫婦になるという関係が出来上がっていた。
「ええ、実働部隊の長と言っても、ブラウンシュヴァイク公爵討伐戦の後始末が一段落したもの。それほど激務ではないのよ。あ・・・あなたこそ、今日は軍務省の方は大丈夫なの?」
あなたという呼び方に慣れていないのか、フィオーナは顔を赤くした。
「あぁ。軍務省次長という立場だけれど、君の教官の仁徳があって何とかやれているよ。」
「そう・・・・。」
「どうかしたのかい?」
「いえ、教官は私には物凄く厳しかったのだけれど・・・・。」
ミュラーは軽い笑い声を立てた。
「それは君があの人にとても愛されているからだよ。残念ながら自分はそこまで及ばないからね。」
「そんなことはないと思うけれど・・・・。」
「君たちの前世とやらからの培った年月は我々の生きてきた年数よりも多いんだろう?」
やっかみやひがみは一切そこにはなかった。
「だからこそ、君とあの人は特別な絆で結ばれあっているんだよ。そのことは片時も忘れてはいけない。窮地に陥った時、どんなにあの人と対立したとしても、あの人は常に君のことを思っているよ。」
「ミュラー・・・
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