暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-A邂逅〜Koenig der Unterwelt und Kaiser〜
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
†††Sideイリス†††

「ふんふふ〜んっと♪」

自室で鼻歌を口ずさみながら、「コレとコレ〜♪」っとクローゼットから白のジャケットと黒のワンピースを引っ張り出す。今日の主役はわたしでもないけど、さすがに普段着で行っていいわけでもなし。身支度を整えた後、屋敷のエントランスホールへ。

「お待たせ、イクス!」

「あ、いえ。私もちょうど今、準備を終えて来たところですから」

エントランスホールに先に着いてたイクスに「制服とっても似合ってるよ♪」って褒める。今のイクスはいつもの普段着じゃなくて、ザンクト・ヒルデ魔法学院の夏用制服だ。それなりに長かった夏休みも終わり、今日から新学期。んで、イクスは今日から登校なのだ。いやぁ〜、聖祥小の初登校時を思い出すよ〜。

「ありがとうございます! これまでに幾度かこの格好を褒めてくれましたけど、それでも嬉しいです」

照れ笑いするイクスが愛おしすぎてハグしたいけど、制服が皺になっちゃうのはさすがにまずいから自重。そこに「ごめんなさいね。一緒に行けなくて」って謝罪の言葉と一緒に「母様」が姿を見せた。

「本当なら母親の私が行くべきなのだろうけど、どうしても外せない予定が・・・」

「平気ですよ、母様。母様はお仕事ですし。それにシャルが居てくれます」

「本当に良い子で・・・。シャル、イクスをお願いね」

「大丈夫だよ。じゃあいってきます!」

「いってきます!」

「はい。いってらっしゃい♪」

母様と手を振り合って外に出て、わたし達を学院まで送ってくれるリムジンへと向かう。車の前に立っていたルーツィエが「待ってたよ〜」って出迎えてくれた。それに側にはオットーとディードが並んで待ってた。わたし達が3人に近付くと、オットーが車のドアを開けてくれた。

「イクス。ドア枠に頭をぶつけないように気を付けてください」

「ありがとう、オットー」

イクスが乗り込んだ後、わたしも乗り込んだんだけど、「まさかの挨拶なし!?」だった。イクスにはちゃんと気を付けるように言ったのに・・・。するとオットーは「もう必要ないのでは?」なんて言う始末。

「ディードぉ〜」

「ぅ、シャル、仮にも私たちの姉なのですから、そんな情けない声を出さないでください。・・・もう。シャル。乗り込む際は頭に気を付けてくださいね」

「ありがとう。遅いけど」

もうイクスの隣のシートに座っちゃってるよ。まぁとにかく「いってくるよ」って手を振ると、イクスも「オットー、ディード、いってきます!」って嬉しそうに手を振った。

「はい。いってらっしゃいませ」

「学院生活、楽しんで来てください」

「はいっ♪」

「オットー、ディード。わたしはこのまま本局へ向うから、またしばら
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ