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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
接触前 三回目のサイココ
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たわね」

 写真を見ているのに気づいた叢雲が微笑む。
 順調に話が進めば、両親は死ぬ可能性が高い。
 それはしたくないと素直に思ったからこそ、俺はこんな所に居る。

「孫はまだかとうるさかったな」
「もぉ。ばか」

 顔を赤めた叢雲がすりよって目を閉じた所でアラートが鳴り響く。
 この警報はワープアウトによる次元波の探知である。

「何者かが太陽系圏外にワープアウトしてきたわ!」
「この時期だったらガミラスだろうよ。
 これでもし別の宇宙人だったら、俺はびっくりするな」


1 ガミラス
2 ガミラス
3 ガミラス
4 ガミラス
5 ガミラス
6 ガミラス
7 ガトランティス
8 ボラー連邦
9 ディンギル帝国
10 熱烈歓迎


「ガミラスですね。
 全長160メートル級一隻。
 おそらくは駆逐艦でしょうね」

 叢雲の台詞の間、基地内は臨戦態勢を取ろうとしていた。
 地球からの電波を拾い、向こうからも何か電波を送っているように見える。

「叢雲。
 現時点での地球側の外惑星圏の艦隊戦力をモニターに出してくれ」

「はい」

 モニターに現時点での地球艦隊の戦力が提示される。
 天王星の基地及び監視ステーションを拠点に、

 戦艦   6隻
 巡洋艦  15隻
 駆逐艦  40隻

 が宙域を警戒していた。

「以外にあるな。
 戦力」

 物語では壊滅した後から始まるので、この戦力の充実ぶりに俺は少し意外そうな声をあげる。
 そんな声に叢雲は淡々とその理由を説明する。

「この戦力でも外惑星圏を監視するには足りないわよ。
 それでも、私達のせいでどうも宇宙人は居るという前提で色々準備はしていたみたいだけどね。
 それにかれらが戦力として数えるのは無理でしょう?」

 技術的な格差もあるが、この時の地球側にも戦力があるがゆえに問題が存在していた。
 国連の元に統合国連軍があるのだが、その組織的成立過程から旧理事国の影響力が強いのだ。
 それでもよく日本が宇宙に艦艇を送り出せたものだと思ったが、純粋な経済力と技術力と海軍としての伝統、そして中国やロシアを警戒したアメリカや欧州の駆け引きの結果だったりする。

「つまり、異星人との接触というブレイクスルーを独り占めしたい国家間のパワーゲームに巻き込まれると?」

「俺達が居た時ですら火星自治政府と地球との摩擦が表面化していただろう?
 あの艦隊、宇宙人というわかりやすい理由を利用して対火星等の独立運動鎮圧のためにあると思って間違いないぞ」

 敵はガミラスだけでは無い。
 あまりにも強すぎる力を持ったゆえに、地球側にも警戒をしなければないジレンマに俺たちは陥っていたのであ
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