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フルメタル・アクションヒーローズ
第56話 高飛車お嬢様と眼鏡ロリ
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一望した。

「救芽井、交差点についたぞ! 正確な場所は!?」

 着鎧する前と変わらず、俺の右手に巻かれている腕輪に話し掛けてみる。しかし、返ってきたのはやや困惑した声色だった。

『ちょっと待って! 微妙に赤点の場所が移動してるわ!』
「移動? ……じゃあ、別に車に撥ねられたりしてるわけじゃないのか」

 場所を移せるくらい動いてる、ということは、そのくらいは元気ってことなんだろう。そう思うと、不謹慎ではあれど少し安心してしまう。

 ――だが、そんな束の間の安堵も、次の瞬間には消し飛んでしまった。

『これは……路地裏!? 龍太君、あなたが今いるビルから、右に七軒進んだ先の路地裏よ!』
「――路地裏だって!?」

 そんな物騒なワードから推測される展開は、ただ一つ。
 俺は救芽井の指示に条件反射で服従し、目的地で起きていることを想像する時間も惜しんで、ビルからムササビのようにダイブした。

 片膝と両手をつく格好で着地すると、そこからクラウチングスタートの要領で駆け出していく。
 一軒、二軒、三軒……と、うっかり通り過ぎないように正確にビルの数を呟きながら、俺は先刻の路地裏を目指した。

 そして、いよいよ例の場所にたどり着く。
 俺は足が焦げそうなくらいの摩擦を起こしながら、そこの目前にブレーキを掛けた。

「この先で間違いないんだな!?」
『え、ええ。だけど――』

 今は救芽井の発言の先を聞く猶予もない。俺は彼女の言葉が終わるよりも先に、薄暗く狭い路地に飛び込んだ。

 ――そして、絶句してしまう。

「フォーッフォッフォッフォッ! ワタクシ達に狼藉を働こうなどとは、愚鈍の極みでざます! さすがは何もない田舎のグズ男共ですわねぇ!」
「ふぉーふぉっふぉっふぉ〜……」

 見るからにガラの悪い、ヤクザのような男達に襲われていた――と思われていた、二人の少女。
 彼女達の足元には、その厳つい男達が生ゴミのように転がっている姿があったのだ。

 まるで某宇宙忍者のような高笑いを上げているのは、茶色のロングヘアーの巨乳美少女。年頃の女の子にしては、少々口調がアレな気がするが。
 艶やかな唇に、救芽井に通じる高貴さを持つ色白の肌。翡翠色のつぶらな瞳に、彫像よりも整い尽くされているかのような目鼻立ち。
 やたら大仰な口調と、高価そうな日傘で倒れている男をバシバシ叩いている姿を見ると、あんまり想像しにくい――というかしたくないのだが、おそらくどこかの金持ちお嬢様なのだろう。
 だがそんなことより、あの巨峰はなんだ。エベレストか、チョモランマか。……いや、どっちも同じか。純白のブラウスと、淡い桃色のタイトスカートを履いているのだが、ブラウスがノースリーブなおかげで、いろいろとアレが
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