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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
225 露見された帝王
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「だがっ、このままではアニーがっ!」

父さんのシリウスに対しての諫言(かんげん)も、シリウスのボクに対する心配もどっちも正しい事をボクは直感していた。杖が燃える様に熱い。……おそらくだがあとほんの少ししかこの糸≠維持出来ないだろう。

……その時、ポンッ、と小気味の良い音が聞こえる。姿現し≠ナ現れたのはコーネリウス・ファッジと、パーシーを始めとした闇祓い(オーラー)≠フ数名。

「アニーとアーサーの末息子がどうして魔法省(ここ)に? いや、それよりも──まさか、本当に復活していただと!?」

ファッジはヴォルデモートを視認してうちひしがれる。……無事ボクたちの策は成ったのだ。闖入(ちんにゅう)者はファッジ達だけではなく、ヴォルデモートが最も恐れている人物≠焜Gレベーターで階下から姿を現した。

――「その通りじゃ、コーネリウス」

「ダンブルドア」

「ちぃっ! 老いぼれめっ!」

不意に杖から熱が消えた。ダンブルドア校長先生を見た瞬間、ヴォルデモートが糸≠切ったのだ。……それに連動して母さんと父さんのゴースト(?)も以下の様に言い残して消えていく。

「よく頑張ったな、アニー」

「アニー、一目見れただけでも嬉しかったわ…」

ヴォルデモートが居た場所に視線を戻せばヴォルデモートも消えていた。さすがに不利を悟ったのだろう。クラウチ・ジュニアは縄でぐるぐる巻きにされてミノムシの様になっていた。

「ダンブルドア、説明はしていただけるのだろうな?」

「もちろんだとも」

ファッジの詰問(きつもん)にダンブルドア校長先生は鷹揚(おうよう)に頷く。

……()くして≪闇の帝王≫の復活は露見されたのであった。

SIDE END
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