暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0266話『除夜の鐘を聞きながら……』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
少しいい雰囲気になってしまってごめんなさいね?」
《いえ、榛名は大丈夫です。大鳳さんもそうですけど提督はみなさんの提督なのですから》
「そこまで言われてしまうとこちらが申し訳なくなってしまうのですけどね……」
《大丈夫です。初詣ではすでに提督と一緒に行くって約束も貰っていますから!》
「え……? ではまたあの明石さん謹製の薬を飲むのですか……?」

大鳳がそう言って心配そうにこちらを見てくるけど、

「私は大丈夫だ。元に戻る薬もあるんだからタイミングを見計らって飲ませてくれとは頼んであるからな」
「そうですか。それなら、まぁ……安心なのでしょうか?」
「まぁ、問題は小さい私が言う事を聞いてくれるかどうかだから少しの間だけど遊んでやってくれ」
「わかりました」

そんな話をしながらもみんなのお蕎麦を持ちながら炬燵へと戻っていく私達。

「てーとく、遅いですよ!」
「すまんすまん!……っと、時間は……後30分ってところか」

テレビを見ればすでに特番も終盤に入ったのか終わりになっていたので、

「ニュースでも見るか……多分そろそろカウントダウンに入っていると思うしな」
「いいねー。提督と迎える新年も乙なものだよなー」

長波がそう言ってニシシと笑みを浮かべる。

「そう言う長波や朝霜は姉妹達と過ごさなくてよかったのか……?」
「まぁ、そうだけどなー。たまにはこういうのもありなんじゃないか?」
「朝霜のいう通りだよ、てーとく。それにこのメンバーも大鳳さん以外は結構仲が良いメンバーですし」
「まぁ、過去に色々あったからなー」

しみじみと頷く長波。

「長波は長波で今年最後に改二になれたのは嬉しかったんじゃないか……?」
「そうだね! やっと夕雲型にも光が差してきたってもんだからな!」
「次はアタイの番かもなって期待はしているぜ!」
「うー……島風も早く改二になりたいです! ね!? 連装砲ちゃん!」

島風の言葉に三体の連装砲ちゃん達は飛び跳ねている。
うーん……意思がある艤装も増えてきたから今度明石に翻訳機でも作らせてみるかな……?
意外な発言を聞けそうだし。

「この大鳳も早く改二になりたいものですね……」
「いつかはなれるさ……。それじゃまだ改二になっていない子は来年の抱負にでもしてみたらどうだ……? それで余計頑張れるかもしれないぞ」
《それはとてもいい案だと思います。提督》

私の言葉に朝霜や島風が色々と騒いでいたけど、そうしている間に時計を見れば秒針がもうすぐ零時を過ぎる。

「それじゃそろそろカウントダウンでもしようか」
「わかったぜ!」
「来年になったら一番早くてーとくに挨拶をするんだー!」
「それじゃアタイと勝負だな、島風!」
「望むところだよ!」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ