暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
73 延長戦
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
められると負けが確定してしまう。1組のキーパーは曽ヶ端が担った。最初は大野がキックした。しかし、曽ヶ端はボールを弾き返した。次は杉山がキックした。ボールは曽ヶ端の両手に納まった。しかし、勢いでボールは曽ヶ端の手を弾いた。ボールがゴールインした。同点になったのだ。
 そして、最後はケン太がボールを蹴る番だった。
(ケン太君、頑張ってくれ・・・!!)
 藤木は必死で祈った。
(曽ヶ端君、全力で止めてくれ・・・!!)
 本郷も曽ヶ端のキープを祈った。ケン太がキックした。曽ヶ端が飛び込む。ボールは曽ヶ端の手を掠めた。ボールはゴールに入る。その瞬間、4組の勝利が確定したのだった。
「やった・・・。やったーーー!!」
 藤木は我が事のように喜んだ。皆も歓喜に酔いしれていた。

 一方、1組の方は曽ヶ端が悔しさで拳を地面に叩きつけた。
「くそ!ごめんよ!!皆!!俺、ホント情けないよな・・・!!」
 本郷が慰めた。
「自分を責めるなよ、曽ヶ端君。君も全力を出して頑張ってくれたよ」
「あ、ああ・・・」

「よし、俺達の試合は全部終わったし、後は女子の試合見に行こうぜ!」
「ああ、そうだな!!」
 大野と杉山はそのような会話をしていた。他の皆も女子のバレーボールの応援に向かった。
(リリィ、笹山さん・・・。今そっちに行くからね・・・)
 藤木はそう思いながら体育館へと向かった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ