暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0004話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あるベルナープラッテ――いわゆるポトフみたいな感じの肉がたっぷりの洋風おでんと考えて貰っていい――を売ってる店に入ったその時。
 ゾワリとした不気味な悪寒で背筋が冷たくなった俺は咄嗟に叫んでいた。

「スライム!」

 その叫びと共に、いつもの空間倉庫からスライムが銀色の体を見せた次の瞬間、強烈な振動のようなものを感じた。
 何かの重い物体が俺にぶつかったのと、スライムが俺を守護するように薄く広がったのは、時間的に殆ど同時だったろう。

「っっっっっ!」

 水銀の壁と化したスライムにのドームの中にいる俺と物体……もとい、子供。
 気を失っているのかはたまたすでに事切れているのか分からないが、目を開ける様子は無い。
 怪我とかをしているのなら手当をした方がいいのかもしれないが、まだガンガンと何かが落ちてきてはスライムのドームに当たっている音がするので迂闊に行動する事が出来ない。
 しょうがないので、スライムドームの内側の様子を調べる。
 パッと見、一番最初に目に付くのは子供。後はベルナープラッテの店の残骸らしき破片、それだけだ。

「早く収まってくれるといいんだが」

 取りあえずは、ドームの外で起きているだろう崩落が一段落するまでは即応体勢でいるしかない。

 ただ、幸いな事にそれから5分もしないうちに周囲は静かになった。
 それを確認してから、スライムのドームはそのままにようやく子供の方へと近づいていく。

「あー、駄目か」

 爆風か何かで吹き飛ばされたのだろうか、首の骨が折れているらしく変な方向を向いている。
 念の為に心臓に耳を当ててみたりもするが、その鼓動は完全に停止していた。
 死体を見た事で吐いたりするのかと思ったが、不思議とそんな感覚は湧いてこない。
 ただ、可愛そうだな、と思うだけだ。
 前世では普通の日本人だった俺が何故死体を見ても取り乱さないのかは不明だが、ここで取り乱しても百害あって一利無しだから取りあえず置いておく事にする。

「スライム、防壁解除。即応体勢で待機」

 スライムに命じて、ドームを解除する。

 で、冒頭に戻る、と。

「にしても、最初に出会う原作キャラがリョウトというのはちょっと予想外だったな。俺がアクセルなだけにヴィンデルかレモンだとばかり思ってたんだが。……まぁ、原作キャラ云々以前に死んでるんだけど。取りあえず、安らかに眠ってくれ」

 リョウトの目を閉じさせてから、改めて周囲を見る。

「感じた衝撃は1度。で、その後は特に何も無しと」

 最初はてっきりDC残党のテロかとも思ったんだがどうやら違うらしい。
 インスペクターの残党って事は……いや、ないか。
 確かインスペクターってのは指揮官だけが人間で、兵士はバイオロイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ