第8話 負けられない戦い
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か?」
「だから何で判るんだ!?」
「衛宮が疲れてそうな顔をするのは、大抵お前自身の“女難の相”から来るトラブルやらイベントやらだけだろう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「まあ、もういい加減慣れる事だな。衛宮の場合は恐ら、いや確実にこの先はさらにエスカレートしていくぞ」
勘弁してくれと心の中で嘆く士郎。
そこへ清楚が登校して来て、一瞬で教室にいる生徒達の話題の中心は彼女となり、着席するなり男女関係なく皆が彼女を取り囲む。
清楚はそれに明るく挨拶して対応。
それを士郎と京極は席を離れなずに見守っている。
「暫くの間は葉桜君は引っ張りだこだろう」
「そうだな。けどすぐ打ち解けられて何よりじゃいか」
「それもこれも昨夕の歓迎会のおかげかしら?」
そこへいつの間にかに教室にもどっ来ていた旭が話しかける。
「それもあるだろうが、彼女からは人を惹きつける力――――俗に言うカリスマ性を感じるな」
「流石は英雄――――あの大英雄のクローンって事かしら?」
「かもしれないし、違うかもしれないぞ?」
「なんだ衛宮も最上君も、葉桜君がどの英雄のクローンか当たりが付いたのか?」
「一応な。けど今は如何でもいい事だろ?」
「フッ、確かに。ただ見守るだけだな」
その2人の反応に旭は一歩下がって思う。
もし自分の正体が公になっても、こんな何でもないような態度のままなのかしら――――と。
そこに朝の職員会議を終えた担任が来たので、朝の一時は収束した。
−Interlude−
昼休み。
シーマは今日登校して来てからずっと居心地が悪かった。
理由は昨日の放課後に、百代と互角以上の戦いを見せた事で彼のファンが急増した事により、好奇の目に晒されたり、ラブレターを受けたり告白されたり(まずは互いを知ってからとやんわりと断った)と朝から今まで大忙しだった。注:上記には男もいた。
「・・・・・・・・・(気疲れしている)」
「大変でしたね?」
「ね〜?」
そこに昼食をともに取る約束をしていた冬馬と小雪が近づいて来た。
如何やらシーマが自力で復活できるまで、律儀に待ってくれていた様だ。
「う、うむ。だがこれも、そもそもはシロウが原因だ。おのれ、我がマスターめ・・・・・・?」
そこでもう1人居ない事に気付く。
「む?ジュンは?」
「ああ・・・」
「ジュンなら・・・」
そこで扉が開くと、噂の準が九鬼紋白を迎える様に引き連れて来た。ついでに武蔵小杉も。
「あー」
その光景だけでシーマは2人から事情を聴く事なく理解した。
準が犯罪者予備軍並みのロリコンだと危惧されている事を思い出したからだ。
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