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キコ族の少女
第16話「油断大敵、時既に遅し」
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、上半身を後ろへ反らしたの災いした。
 ……えと、その……カストロの手が俺の……その、なんだ……俺のむ、胸を鷲掴みしたのだ。

 身体が成長期に入っている現在、敏感になってしまっている“そこ”を刺激されて反射的に喉から声が漏れてしまい、カストロも予想外の結果だったのか鷲掴みしたままの状態で固る。
 そして時が止まったかのようなに動きを止まった俺達だが、あろうことか感触を確かめるかのように揉まれた事で、俺の時間が急速に動き出した。


「〜〜〜〜っ」
「はっ!?いや、その、すまなー――ぶはっ!?」
『決まったーっ! またしてもユイ選手、蹴り一発で勝利を手にしました!!』
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