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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
黒森峰女学院と白河女子高等学校
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るかな?』
脅しであることに気づいていたが、どうしても反論できなかった。
『転校の意志があるなら、白河女子高から転校したメンバー全員に伝えなさい。やっと王者奪還のチャンスなんですから。』
「わかりました。」
お姉ちゃんが通信を切ると、私は泣き崩れてしまった。
私の鳴き声を聞いたみほたちが外に出て来た。
「どうしたの梨華。大丈夫?」
みほが話しかけてきたが私は何も喋れなかった。
「とにかく部屋に運びましょう。」
みんなに運ばれているときに、私は頭の中で、大洗のみんなと白河女子高の仲間を天秤にかけていた。
お姉ちゃんからあんなことを言われなければ、迷うことなく大洗のみんなをとっていたであろう。
私は泣き止むまでには至らなかったが、少しみほと話すために涙をこらえた。
「みほはもし、まほさんから黒森峰女学院に戻ってこいと言われたらどうする?それも黒森峰の仲間が待っている何て言われたら。」
「私は残るよ。だって今の居場所は此処だから。」
みほが言ったのは当たり前の事だが、私の頭にとても響いた。
「ありがと、みほ。少しだけ落ち着いたよ。みんな、私の此処に残っても良いかな?」
私は当たり前のことをみんなに聞いた。
自分の気持ちを整理するために。
「りかりんは仲間なんだから当然良いに決まってるじゃん。」
「そうです。」
「私は梨華さんがいてくれると嬉しいです。」
「張り合う相手がいないとつまらないしな。」
みんなが私に手を差し伸べてくれた。
私は決意を決めた。
どんなことがあろうと決して、大洗の仲間は裏切らないと。
「ありがとう、みんな。」
「話は戻るんだけど、梨華は黒森峰女学院に体験入学に行くの?」
みほに質問され、私は、
「まほさんからのお願いなんだ。」
「お姉ちゃんの!」
驚くみほ、
「あとは偵察をかねてかな。」
「そうなんだ。絶対に帰ってきてね。約束だよ。」
「ああ、約束だ。」
二人は約束を結んだ。
決して裏切れない約束を。

三回戦結果。
第一試合・・・・聖グロリアーナ女学院vs国立北海学園
開始から約三時間の激闘の末、国立北海学園が勝利した。
第二試合・・・・ヴェネツィオ女子学園vs黒森峰女学院
三時間の末にヴェネツィオ女子学園の隙をみてフラッグ車を撃破した黒森峰女学院が勝利。
第三試合・・・・国立白河女子高等学校vsルール女子工業高校
開始から30分でフラッグ車を撃破した国立白河女子高等学校の勝利。
第四試合・・・・県立大洗女子学園vsプラウダ高校
県立大洗女子学園の勝利。
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