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SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
デュエル
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なこともあろうかと、1ヶ月ほど前からアスナ様のご自宅の前に張り込んでおりました」

「うわぁ……」
「奴こそ真正の変態だな」
「間違いなくストーカーだろ」

 セモンとハザードは、野次馬を装って辛辣コメントを続ける。しかし、当事者たちは反応する気配がない。聞こえていないのか、それとも勤めて無視しているのか……。

「……それ、団長の指示じゃないわよね?」
「とにかく、本部に帰りますよ」

 アスナに手を伸ばすクラディールの腕を、キリトががっしとつかむ。

「悪いな、あんたの所の副団長様は、今日は俺らの貨し切りなんだ」
「な……お、お前のような雑魚に、アスナ様の護衛がつとまるかぁ!」
「あんたよりはましに勤まるよ」

 キリトが剣呑な輝きをまとった目で、クラディールを睨み付けた。

 素性も知れぬやつに馬鹿にされたのが気に喰わなかったのか、クラディールが顔を真っ赤にする。

「ガキィ……そこまで言うなら、見せてもらおうじゃねぇか……」
 
 クラディールがメニューウィンドウを操作する。そのままキリトにデュエルを申し込んだ。

 クラディールの攻撃。両手剣基本ソードスキル《アバランシュ》。

 しかしキリトは、発動させた片手剣ソードスキル、《ソニックリープ》をしたたかにクラディールの豪奢な両手剣にぶつけ……真ん中で、真っ二つにした。

 一瞬にして勝負が決着。クラディール及びアスナの所属するギルド、《血盟騎士団》は、実力的にはSAO最高クラスと呼ばれるギルドだ。それがこうもあっさりと撃退される。もちろん、アスナや血盟騎士団団長である男は非常に強いので、全員が弱いというわけではない。恐らく血盟騎士団も一枚岩ではないのだろう。加えて、キリトが一般プレイヤーから見れば非常に強い、というのもあるのかもしれないが……。

「ば、ばかな……」
「武器を変えるならまだやるけど……もういいんじゃないか」
「く……降参、する(アイ・リザイン)

 クラディールは立ち上がると、わなわなと体を震わせて言った。

「ふざけるな……ふざけるなよ……私は栄えある血盟騎士団の……貴様らの様なガキに、負けるはずがない!!」

 するとセモンが、さも面白いものを見つけたとばかりににやりと笑う。
 
「なんなら、俺とデュエルでもする?」
「な……お、おもしろい……!!」

 クラディールは立ち上がると、腰から両手剣を抜き、喜悦に歪みきった表情をとる。

「ご覧くださいアスナ様!!先ほどは油断しましたが、この私意外に、護衛の勤まる者などいないということを、こんどこそ!証明して見せますぞ!!」
 
 クラディールは大仰なしぐさで両手を広げ、高々と宣言した。そして腰の大ぶりの両手剣を抜く。
 
 【デ
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