暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第127話「強化される妖」
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


「既に交戦してる…優輝ね」

「相当な激しさだね。音がここまで響いてくるよ」

「優輝君が?…相手って、一体……」

 二人の言う通り、何かをぶつけ合う音がここまで届いていた。
 戦闘による砂塵も遠くで巻き起こっていた。

「……幽世の門の、守護者」

「門から離れるタイプは珍しいけど…ね」

 良くは分からないけど、所謂門番やボス的存在なのだろう。
 そして、ソレはついに姿を現した。

「くっ……!」

     ギィイイイイン!!

 優輝が“ダンッ!”と叩きつけられるように校門前で着地する。
 着地の反動で再びこちら側へ飛び退くように跳び……そこへ大剣が叩きつけられた。
 一際大きな衝撃音と共に、優輝は私達の近くまで追いやられる。
 ……それも、剣をきっちり受け止めた上で…だ。

「(なんて力…。受け止められた上でここまで押し込むなんて……)」

 とんでもない力を出している相手は、一体誰なのか。
 確認しようとした瞬間…。

「……嘘、どうして……」

「ありえない……。だって、貴女は……!」

 葵、椿と信じられないと言った声を漏らす。
 そして、受け止めた際の砂塵が晴れ……。





「っ――――!?」

 私と司……多分、確認した人全員も驚愕で言葉を失った。

 ……だって、優輝が戦っていた相手は……。







「嘘……死んだはずじゃ……。………緋雪、ちゃん……」

 既に、死んだはずの緋雪だったからだ。














[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ