暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission16「交わる考え、思考と『例外』」
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どういうわけか、今日は任務が少ない。定期哨戒を終えた艦娘が交代に入り、哨戒を終えた艦娘はすぐに眠りにつく。そんな中ずっと起きているが、どうにも報告がおかしいのだ。

『意味不明な形状をした偵察機を見つけた』
『謎の残骸を発見した』

こんな報告が多い。その謎の残骸についても調べてみたが何も分からなかった。
深夜ながら熟考を続ける。気分を晴らそうと窓を開けようとしたとき吹雪が目の前に来ていた。
「お茶入れましたよ」
「ありがとう……しかし、どうしてこんな妙なことが多いんだ?」
入れてくれたお茶を啜りながら呟く。
その時、PCに1つメールが届く。その時はいつもの依頼だろう。そう考えて普通に開いた。

「差出人――――――『セレン・ヘイズ』?」
声を出していってしまった。いや、セレン・ヘイズといえば軍の中でも突飛的な存在の持ち主だ。今まで軍の階級を無視できるような存在なのは数少ない。サンド島鎮守府を作ったのも彼女だとは情報筋から手に入れている。

今度の依頼は、少々異常過ぎた。
「『指定ポイントにウィッチと合流後、大破艦の救助』だと……」
今までの依頼の中でもおかしい。いや、それ以前にウィッチという単語に異常を覚えた。艦娘でもない存在。どうしてだ?どうしてこの世界に魔女たる存在がいるのだ?

すぐに鎮守府のデータベースにアクセスする。俺の権限からいえば、一応情報検索は可能だ。即座にサンド島鎮守府のデータにアクセスする。そして、提督含めすべての所属している人の情報を確認した。

「提督が14歳……艦娘はたった2隻、そしてこれは何だ……?」
提督と艦娘、そしてセレン・ヘイズの存在は確認した。そこから下、所属ウィッチに関する情報のデータベースには、自分の権限ですらアクセスは不能だった。
名前には「エイラ・イルマタル・ユーティライネン」と「サーニャ・V・リトヴャク」、そして「坂本美緒」、「宮藤芳佳」、「ペリーヌ・クロステルマン」の存在は確認された。更に2人いたが、名前欄はなく非公式にされていた。
これは権限の問題なのだろうか、はたまたセレンが仕込んだ閲覧システムの改変だろうか。

「戦力を隠し持ってる……とは言い難いな。仕方ない」
吹雪にアイコンタクトでやることを伝えるとマイクに向かって招集をかけた。
「緊急任務、以下の艦娘は集合せよ。吹雪、阿武隈、Saratoga、初風、磯風、白露、舞風。以上の艦娘はブリーフィングルームへ集合せよ」
速攻でマイクを切ると送られてきた合流ポイントの座標を打ち込み、すぐにプリントアウトを行ってブリーフィングルームへと急行する。
実際出撃するのは6人であり、舞風には代理司令官を務めてもらう。


このときまだ、吹雪にですら自分も行くことを伝えていない。


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