暁 〜小説投稿サイト〜
DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
歴史に名を刻む者
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ームスチール!?」」」

本塁への盗塁のことを指す言葉だが、通常それを警戒することはあり得ない。なぜならその作戦は、ほぼ確実に成功しないのだから。

「東日本学園はこの前日の準々決勝で東東京代表のUTXと対戦したの。この時のUTXのエースはプロ注目の最速151km左腕三村。そして東日本学園はエースの佐藤さんの二人の好投手の投げ合いは延長13回まで行ったわ。どちらのチームも打ち崩せずにいたんだけど、最後の最後で東日本学園は2アウト三塁を作った。そしてそこでホームスチールを敢行して見事に成功させたの」
「その得点が決勝点になって準決勝に進出したから、三堂学園は警戒せずにはいられないの」

二盗三盗と決めた上にそんな説明をされては気にせずにはいられない。一体どうやってこのチャンスを生かすのか、気になって仕方ない。
ホームスチールを警戒していることから牧村はセットポジションからの投球になる。ランナー三塁ではあるがクイックからの第三球。

カキーンッ

内角へのストレートを二番打者は弾き返し、レフト前へと運んだ。

「先取点・・・」
「それもたったの4球で・・・」

わずか数分の出来事。甲子園三連覇という前人未到の記録を達成すべく戦う王者を相手に、機動力を駆使した戦法で点数を奪い取った師匠の姿に、彼女たちはただただ見入っていることしかできなかった。



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