暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica3-Aマリアージュ事件〜Encounter〜
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†††Side????†††

今日と明日とで非番な私と幼馴染のアンジェリエは、ミッドの中央区画・首都クラナガンまで足を運んで、久しぶりの休暇を満喫していた。ウィンドウショッピングを堪能して、ちょうど昼時になったことでカフェテラスに入店した。夏真っ盛りだけど今日はさほど暑くはなく、風も気持ち良くてテラス席でおすすめだというサンドイッチセットを注文。

「次はどこへ行こうか、アンジェ」

「そうですね〜。今度は購入すると決めてキープしていた物を購入するために、改めてそのお店を回りましょう」

「時間的に始めても問題ないか」

ということで、ウィンドウショッピング巡りしていた際に気に入った服や小物を、今度は見て楽しむのじゃなくて購入するためにもう一度店を回ることに。サンドイッチを美味しく頂きながら、お互いに気に入った服などの話をしていると・・・

「トリシュ、どうしましょう」

アンジェが、私の背後を見ながらそう訊ねてきた。よほど混乱しているみたいで、サンドイッチを口に咥えたままという、少々お行儀の悪いことをしてしまってる。学生の頃からマナーには人一倍気を使っていたアンジェがそうなる事態。一体どれほどの衝撃が私の背後にあるのか、ドキドキしながら振り向いてみる。

「?・・・っ!!」

最初は行き交いしている家族やカップルなどで判らなかったけれど、その中で見知った髪型の女性を視界に捉えることが出来て、ビクッと肩を跳ねさせさせてしまう。外に向かって少し跳ねている緋色の長い髪。服装はいつも見慣れている修道服ではなくて、ブラウスにスキニーパンツという私服姿。私たちが所属する教会騎士団の少数精鋭の最強騎士隊、銀薔薇騎士隊ズィルバーン・ローゼの隊長で、剣騎士の頂点に立つシュベーアトパラディン・・・。

「「シスター・プラダマンテ・・・!」」

そのお人が、若い男性と2人で歩いていた。とても綺麗なブロンドのアシンメトリーヘア、チラリと見えた金色の瞳。その男性の身体的特徴を見て、ふと何年か前に、シスターに恋人がいる説という恋話を聞かされたのを思い出した。

・―・―・回想なのです・―・―・

自分たちで手作りした料理を持ち寄って、教会本部の庭園で私、イリス、クラリス、アンジェの4人で、各隊の隊長就任のお祝いパーティをささやかながら開いていた。イリスとアンジェは普通に美味しいんだけど、私とクラリスは子供でも作れる簡単なサンドイッチやハンバーガーを持参。

――トリシュお嬢さま。ルシリオン様を射止めるには、まずは胃袋を掴みましょう。殿方はやはり、女性の手料理を食べたいものなのです――

ウチのメイド、ディナスがそう言っていたけど、ルシル様と結婚したとしても共働きで忙しいだろうし、何よりディナスという料理人も居てくれるし。ル
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