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DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
認められないわぁ
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がりの亜里沙を、希が手を引き少し距離を置く。重苦しい雰囲気になった中、真っ先に青年が口を開いた。

「君だったのか、亜里沙ちゃんのお姉ちゃんって」

病院で彼女から、姉と同じシニアに入ったと聞いていた天王寺は、それが絵里だったことに少々驚いている。彼はなおも黙っている少女に、ある問いをぶつけた。

「そんな君が、なんで野球を拒むんだ?」

シニアに入ってまで野球をしてきたその少女が、なぜ高校で野球を行わず、ましてやその部活を設立しようとしている少女たちの邪魔をするのか、彼にはわからなかった。

「先生はいいですね、まだこうして野球に携われて」
「何?」

攻撃的な口調に思わず目を細める。そんな彼に、少女は冷酷な目でこう言い放った。

「私にはできません、人にケガを負わせても野球を続けることなんか」
「「「「「!?」」」」」

その言葉がどう言うことなのか、穂乃果たちは理解が追い付かずただ唖然としている。しかし、天王寺はすぐにわかった。彼女が亜里沙に打球をぶつけ、ケガをさせてしまったのだと。

「勘違いしないでほしい。俺はあいつにケガさせたからこそ、野球をやめるわけにはいかないんだ」
「そういう考えもいいんじゃないでしょうか?私は認められませんけど」

そう言ってグラウンドを後にしようとする絵里に、穂乃果が待ったをかける。

「あなたが野球をやらないことを、亜里沙ちゃんは望んでいるんですか!?」
「・・・あなたたちに関係ないわ」

妹の気持ちがどうなのか、彼女はよくわかっていた。しかし、それでも自分を許せない絵里は、こうする以外に道が思い浮かばなかった。

「なぁ、絢瀬。一勝負してみないか?」
「何ですって?」

野球に未練があるように感じ取った天王寺はある提案を仕掛けてみた。

「今度の日曜日、ここのグラウンドを午前中借りてるんだ。そこで三打席勝負をしよう。君はバッターらしいから、こっちは一打席一投手出す。全ての打席で抑えたら、君に野球部に入ってもらうよ」
「私が勝ったら、野球部にはここで解散してもらいますけど、いいですか?」

天王寺は後ろにいる少女たちに視線を向ける。それを受け、全員を代表し穂乃果が前に立った。

「わかりました。それでいいです」

ここまで来た以上やるしかないと腹を決めた少女たち。それを遠目で見ている希と亜里沙が、不安そうにしていた。

「じゃあ、日曜日に」
「よろしく」

こうして、野球部の運命を決める戦いが、幕を開けることになった。


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