暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第55話「テロへの抵抗」
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本音!シグナム!とにかく撃って!」

「っ...そうしなければ、ならない...か!」

「私あまり銃の腕前は良くないけど〜...まぁ、数撃てば当たるよね〜。」

 敵たちから奪った銃を撃ちまくる。
 しかし、距離が離れている事もあり仕留めきれず、反撃として向こうも撃ってくる。

「角に!」

「っ!」

 すぐさまマドカ達は角に隠れ、隙を見て何度か撃つ。

     カチッ、カチッ

「(っ、弾切れ...!)」

 しかし、そこでアサルトライフルの弾が切れてしまう。
 元々敵から奪ったものなので、弾数はそこまで多くなかったのだ。

「五人仕留め損ねた...!」

「こっちも弾切れだよ〜。」

「どうするんだ....?時間を掛ければ、こちらが不利だぞ?」

 銃撃戦の音を聞きつけ、敵に援軍が来るかもしれない。
 そうなると長期戦は不利だとマドカは判断する。

「(ハンドガンの弾はあまり使いたくない。ここは...。)」

 マドカ達が弾を切らした事に男たちも気づき、足音が近づいてくる。
 その音を聞いて、マドカはナイフを取り出し...。

「...いざと言う時の援護は頼んだよ。」

「マドカ...?まさか...!」

 一気に駆け出した。

「っ....!」

「撃て!」

「くっ....!」

 飛び出し、一気に距離を詰めてくるマドカに、男たちは僅かながら動揺する。
 しかし、すぐに銃を構え、マドカを射殺しようと撃ってくる。

「なっ....!」

「(行ける...!)」

 だが、マドカは壁を使って跳躍し、射線上に留まらないようにする。
 そのスピードは姉譲りの人外っぷりで、銃弾で捉える事はできなかった。

「(でも、近づけない...!)」

「...まどっち、さすがだね〜...。まさか、銃弾を躱すなんて...。」

「ああ...だが、あれでは近づけない....。」

 何とか銃弾を躱し続けているマドカだが、さすがに近づきづらい。
 おまけに、男達の方も状況に合わせて後退しているため、距離が縮まらない。

「...まずいね〜。このままだと、動きを先読みされちゃうよ。」

「どうにかならないか...?」

「手持ちの武器だと〜...流れ弾が怖いね〜。」

 ハンドガンで援護しようにも、流れ弾やマドカに当てる危険がある。
 マドカもハンドガンを持っているが、撃つ隙がない。

「(ジリ貧...かな。多少の危険は冒さないと、無理かも...。)」

 冷や汗を流しながら、マドカは銃弾を避け続ける。
 何とかして、隙を見つけようとするが...それは、まだ先の事だった。












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