暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0123話『朝に起こしに来る人は』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いじゃない? 大規模作戦が始まる朝はしっかりと栄養を取っておくのも大事なのよ松風?」
「否定はしないさ。ふふ、君も中々大変そうで何よりだよ。ああ、朝風の姉貴に弄ばれる君の姿はなんて面白いのだろうか」
「うるさいわよ松風! あんたの調子に合わせているとこっちも疲れてくるんだから少しは静かにしていなさい!」

どこか演技が入っているんではないかと思うくらいには松風が自分の世界に入っている。これで素なんだからすごいよな。
そして君が言えるセリフかい?という言葉を発している朝風にはどうしたものか。
そんな二人をよそに神風が私に話しかけてきた。

「それより司令官? とうとう旗風も来るらしいっていう話は本当なの?」
「ああ。だから楽しみにしていてくれ」
「そう……それじゃ神風型で旗風の歓迎会を開かないとね!」
「神風姉さま、とてもそれはいい案だと思いますわ」

春風が手を合わせて神風の提案を褒めていた。
そんな事を言われると早く合わせてあげたいじゃないか。
私は先行勢じゃないけどできるだけ早めにイベント海域には突入していく性質だから早めに仲間にしてやりたいよな。
と、そうだな。
まずは旗風より先にE1で仲間になるであろう駆逐艦の子を救出しないといけないから頑張らないとな。
……まさかE1でいきなり連合艦隊を組むとは思いたくないけど前例がないわけじゃないから引き締めてかかっていかないとな。
私がそう思っていると間宮さんが食事を持ってきてくれたのか、

「はい。提督、今日の食事ですよ」
「ありがとう間宮さん」
「いえ、それでは。神風ちゃん達も早く注文して頂戴ね」
「「「はーい」」」

いまだに四人でがやがや騒いでいたので間宮さんの一言で次々と注文をしていく三人。
朝風だけはどうやら息切れを起こしているようだ。
松風に弄りに弄りられたか。

「はぁー、はぁー……ほんとうに松風の相手は疲れるわね」
「お疲れさま。ほら、朝風も食事を摂ったらどうだ? さっき一緒に持ってきてもらってたぞ」
「そうね。朝の補充は大切よね。いただきます!」

そう言って朝の食事にありつく朝風の表情はとても晴れ晴れしているのが印象的だった。
やはり間宮さんお手製の料理は美味しいのだろうね。

「うまい! やっぱり間宮さんの料理は最高ね! ほら、司令官も早く食べましょうよ!」
「そう急かすな。食事はゆっくり食べてこそだろう」
「そうね。悪かったわ」

それで二人でゆったりしながら食事を食べていると次第に食堂にはほかの艦娘達も顔を出し始めたのか色々と注文をしている光景を見て、

「朝に早起きをするのもいいものだな。みんなの色々な顔が見れるから」
「そうでしょう? これもあるから朝は楽しいのよ。今度から司令官も早起きをした
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ