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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv48 死闘の行方
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それを踏まえて、貴方に訊きたい事があるんです」
「何でしょう?」
「貴方ならこんな状況の時、どういう対応をされるのかを教えてほしいのです」
「え?」
 俺は思わず、眉根を寄せた。
 意外な事を訊いてきたからだ。
「僅かな間でしたが、俺はコータローさんと行動を共にして良くわかりました。貴方が鋭い洞察力と冷静な判断力を合わせ持つ、有能な魔法使いだという事を……。この場を切り抜けるには、貴方の機転や策がどうしても必要です。それに貴方は以前、コイツとよく似た魔物を倒したと言っておりました。俺やウォーレンよりも、こういった魔物に対する経験があるので、是非、貴方にお訊きしたいのです」
 少し買い被りすぎな気もしたが、とりあえず、俺は自分の意見を話すことにした。
「……わかりました。では、お話ししましょう。ですが、奴に魔法が通じない以上、対応は限られます。こちらがとれる手段は……重装備の前衛戦力をスカラとピオリムで強化して、奴に挑むくらいです。ですが……その際、奴の現状を考慮する必要があります」
「現状?」
「はい。奴は今、俺の攻撃によって、左側の身体的機能がかなり欠落している状態です。おまけに、傷があのままという事は、回復魔法の類は使えないのかもしれません。なので、ここに付け入る隙があると思います。つまり、我々の攻撃は、こちら側から見て右側から行なうのが、今出来る最善の手段ではないでしょうか」
「なるほど、右側からの攻撃ですか……」
「はい。ですが、それを行うに当たり、理解しておかないといけない事があります」
「それは一体……」
「今の我々は、秘宝の恩恵が得られないという事です。よって、相当な手数が必要となりますので、そこは覚悟しておいて下さい。それからこの空洞の広さだと、奴の魔法から逃れるのは、恐らく無理だと思われます。逃げ道がありません。ですので、何れにせよ、こちらが圧倒的に不利なのは変わりません。言いづらいですが、地の利は奴にあります……。ここから活路を見出すのは、かなり難しいでしょう」
 話を聞き終えたアヴェル王子は、非常に険しい表情を浮かべていた。が、覚悟を決めたのか、目を細め、すぐに意を決した表情になったのである。
「ありがとうございます……コータローさん。貴方の意見を聞いて、ようやく覚悟が決まりました。アレを使いましょう。正体がバレますが、そんな事を言っている場合ではないようですから」
 多分、デインを使う覚悟を決めたのだろう。
「ハ、ハルミア殿、アレとは一体……」
「決まっているだろう、ウォーレン。王位継承者としての証を使うという事だ。もはや、四の五の言っている場合ではない。出来る事はやっておく」
「もしや、あの魔法を? しかし……奴に通じるかどうかわかりませぬぞ。地上での奴を見る限り、あれだけの魔法攻撃を受けても
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