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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv48 死闘の行方
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がわかる筈だ)
 というわけで、俺は奴に左手を向け、早速、呪文を唱えたのである。
「イオラ」
 続いてウォーレンさんとミロン君も呪文を唱える。
「バギマ」
「ヒャダルコ」
 その直後、俺達の魔法は奴に襲い掛かった。
 するとヴィゴールは、右足を一歩前に出して半身になり、俺達の攻撃魔法を受けたのである。
 奴の笑い声が、洞窟内に響き渡る。
【クハハハ、地上での俺の言葉を聞いてなかったのか。貴様等程度の魔法なんぞは効かんのだ。ククククッ】
 ウォーレンさんは、苦虫を噛み潰したような表情になった。
「クッ……コータロー、やはり奴に魔法は効かない。一体、これで何を確認したかったんだ?」
「コータローさん、やっぱり駄目ですよ。あの魔物に魔法は効かないです」
 俺はニヤッと笑いながら、2人に礼を述べた。
「ありがとうございます。予想以上の成果でしたよ。お蔭で色々とわかりました……」
「何!? 今のはどういう……」
「ちょっと待ってください。今、少し整理しますから」
 俺は顎に手をやり、思考を巡らせた。
(今、ヴィゴールがとった行動を見る限り、奴の弱点は恐らく……。だが、そこに攻撃を加えるのは至難の業だ。どうやってやればいい……北斗○拳みたいに内部からの破壊ができれば解決できるが、そんな事できる筈……へ? 内部からの破壊!?)
 ここで俺の脳裏にある事が閃いた。
 またそれと共に、そこに至るまでの道筋も見えたのである。テーレッテーってなもんだ。
「ウォーレンさん、ようやく見えましたよ」
「は? 見えたって何がだ?」
「勿論、この戦いに勝つ為の道です」
 2人は目を大きく見開いた。
「何だと!?」
「ほ、本当ですかッ、コータローさんッ!?」
「ええ、本当です」
「で、どうするんだ?」
「その為にはどうしても前衛の力を借りなきゃなりません。つーわけで、俺も前衛に行ってきます。後衛の方はウォーレンさん達にお任せしますね」
「は? ちょっ、ちょっと待て、どういう事だ」
 ウォーレンさんとミロン君は、わけが分からないといった表情であった。
 まぁこうなるのも無理はないだろう。
 だが、説明している時間がないので、俺は一言だけ告げ、前に出たのである。
「まぁとりあえず、見ていてください。奴の鉄壁の防御に、大きな風穴を空けて見せますから」――

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