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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
月面ハイヴ攻略戦A
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腕が剣のような武器になっている上に、とにかく動きが素早いのです。」
良く見ると曳航されているガングートは何か鋭利なものでスラスターを貫かれて飛行不可となってしまったようだった。
今まで見た個体は太古の大型爬虫類(突撃級)や巨大な鋏虫(要撃級)、そして出来損ないの上半身だけ人型にやや近いもの(戦車級)だったが、なぜ急に人型が現れたのか・・・・。
「そうか、ありがとう!気を付けて帰投してくれ!」マーカスが礼を言うと伍長たちは敬礼して後退していった。

「よし、では中隊前進する!先ほど聞いた通り敵の個体は今まで出会った奴よりも進化しているらしい。気を抜かずに行くぞ!」
「「「「イエッサー!!」」」」
マーカス中隊は方円隊形を継続、ところどころ現れるBETAを次々に斃しながら前進する。
「中尉殿、噂の人型はまだ現れませんね?」マテウスが待ちきれないかのように訊ねてくる。
友軍の通信を聞く限り、依然として最深部で戦っている部隊は大混乱している状況のようだった。
「中尉どの、先ほどのガングートはなぜシールドを破られてスラスターを破壊されたのでしょう?」ベステルがふいに先ほどのガングートがやられた状況に疑問をなげかける。
「そういえば、その通りだな。何かシールドを突き抜けるような兵器を出してきたか・・・何にしろ背後を取られないように留意するように!」
「「「「イエッサー」」」」

もう少し進むと、少し遠くに友軍と黒い何かが多数入り乱れて交戦しているのが見えた。
黒い何かは恐らく先ほどの伍長が言っていた“新種”なのだろう。
確かに今までのBETAに比べると格段に素早く、銃の特性を理解しているかのように銃口を向けると素早く回避運動を行う。
むやみやたらな発砲ではIFFやシールドがあるとはいえ、流れ弾による同士討ちの危険もあり(実際に見ていると他部隊ではシールドに阻まれたものの何発かフレンドリファイアが起きていた)、それを避けるためにマーカスはあえて発砲を最低限に抑える事を指示する事にした。

そして「最深部にいる友軍機に告げる!こちらマーカス中隊だ・・・これより戦闘に加わる!」マーカス中隊は乱戦を避けて進行方向左側から突入し、次々とターゲットへと迫っていく。
「こちらヤザクだ!ありがたい!助かる・・・・向こうにいるロズマンやウェーネル中隊も苦戦しているんだ。しかも各隊1個小隊欠けているからな。気をつけてくれ、油断するとやつらシールドをかいぐぐって直接攻撃を当ててきやがる!」ヤザク中隊の隊長がやや疲れた顔で応対する。
そしてマーカス以下12機が戦場へ突っ込むが、最初はスピードの速い敵に翻弄され、他の中隊がどれほど苦労していたのかを思い知る事になった。

弾は中々敵にあたらず、今までの効率と比べると与撃率は10分の1以下であった。

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