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俺の四畳半が最近安らげない件
栄光なき軍師 〜小さいおじさんシリーズ18
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そこら辺に我が物顔で寝そべってなかったか?
「しかし少しずつ、判明したこともあるのです。他の二人に会った事や、他の武将が現れた経緯、この世界の電子機器などからほんの少しずつですけどね。私は彼らが巻き起こす様々な事象から少しずつ解答を得ているのです。全てではないですが…」
こいつには珍しく、邪気のない微笑を浮かべて白頭巾は荀ケの縄を解いてやった。茫然としながら身を起こす荀ケ。
「卿は…どのような解答を?」
「それは、貴方がこれから見せてくれるのです。さあ」
そう云って白頭巾は、解いた縄を再び荀ケの掌に握らせた。
「……やってみましょうか!」


「オイィィィ!!!」「鬼畜生か貴様!!」


二人がかりのヤクザキックを食らった白頭巾は四畳半の隅っこまで吹っ飛んだ。そして死んだ目で再び縄を投げようとする荀ケを豪勢が抑え込み、端正が延髄にチョップをいれて気絶させる。良いコンビネーションである。
「ま、待ってください取りあえず本当に死ぬのかどうかだけ確認しませんか、折角死ぬって云ってるし」
「まだ云うかこの人でなしが!!」
「コイツ縛り上げて荀ケの横に転がして置こうぜ、鬱は伝染するっていうしな」
「それだ。卿には荀ケ殿の話し相手を命じる」


二人が去って暫くした頃、白頭巾と荀ケが転がされている辺りから、ぼそぼそと陰鬱な呟きが聞こえて来た。呟きはやがて忍び泣きとなり、しばらくすると再び呟きに戻る。ろくな内容じゃなさそうなのは、聞き耳を立てずとも分かる。
豪勢と端正に、少なくとも3時間は解放するなよ、と遠回しに釘を刺されているので、そのまま暫く放置する。


せっかくの休日に、鬱になりそうなのは俺の方だ。




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