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俺の四畳半が最近安らげない件
栄光なき軍師 〜小さいおじさんシリーズ18
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魏軍の忘年会とか、呼ばれたくない宴会トップ3に入りましょうな」
「そうさなぁ…偏見かもしれんが俺も、魏軍は何となく…体臭が強そうな印象を持っている」
「ぐぬぬ」
豪勢が云い返さない。…あぁ、コレ相当臭いな。弁解の余地もない程臭いんだな。
「貴様らな…魏軍を許著とか典韋とかのイメージで見ているんだろうが、実際は割と多彩な人材が揃ってんだからな?少なくとも万年人材不足だった蜀の比ではない!!」
「ほう…許著と典韋は脳筋チーム、と」
「ちょっ、そういう云い方やめろよ!?何で余があいつらディスってるみたいな構図作ろうとしてんだよ!!…ただ、魏にも軍師と呼ばれる連中は豊富に居たと云いたいのだ!どっちが優れているとかではなく!!」


「ほう…そう云えば居ましたねぇ。あの、荀い」


何か云いかけたところで、生八つ橋はぎゅっと踏みつけられた。
「その名前は出すな…!!」
豪勢が声を殺して呟いた。いつも声がでかい豪勢が珍しい。
「ほう…その、荀」「喝!!」
―――喝、ときたか。
「…その、軍師Jと云えば、人生後半の調子こいてる貴様を諫めた唯一の忠臣ではないか」
端正、イニシャルトークを提案。
「ぐぬぬ」
「例によって例のごとく、不遇な死に方をしていますがね。魏の軍師あるあるですなぁ」
身を翻して豪勢の踏みつけから逃れた白頭巾が、身を起こした。
「彼には苦しめられましたが…死に方だけは可哀想でしたね」
「ほう?」
端正が興味深げに眉を上げた。
「えぇと…貴方が亡くなっていくらも経たない頃の話ですが…ほら、そこの人生後半調子こいてた丞相が」
「うるせぇよ」
「天子の座を乗っ取ったじゃないですか」
「けしからんな不遜にも程がある」
「うるせぇよ!」
「そのあまりにも!あまりな暴挙に!!」
「しつこいな貴様ら!!」
「荀…ごほん、軍師Jは重臣の中で唯一、異を唱えたのです。…否、唱えてしまったのです」
「ほほう…それはさぞかし、酷い目に遭わされたのだろうな、どこかの調子こいてた丞相に」
白頭巾は徐に座り直し、羽扇を口元にあてた。
「……病床に居た彼に、絶好調に調子こいた丞相は、贈り物として空の箱を渡したのです!!」
「何たる侮辱!赦せんな丞相S!!」
「余はイニシャルにせんでいい!!」
「丞相から空の箱を賜った彼は…精神的に追い詰められました。上司から贈り物を賜った部下はその感想を求められるのです。もしここで『箱は空だった』と云えば、余は贈り物を入れたのに、入ってなかったというか!と処罰され、『結構なものをありがとうございます』と云えば、余は何も入れていない、おのれ余をたばかろうとしたか!と処罰されるに違いない。これは丞相が私の死を望んでいる、という意味なのだろう…と、そう解釈した軍師Jは、自ら死を選びまし
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