暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0104話『龍田の謎の思惑』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

……日に日に暑くなってくる気温。
梅雨が開けたと最近のニュースで聞いた気がする。
だから雨が降ってこないだけマシな方か。
あの雨が降った後のジメジメとした感じは本気で最悪だからな。
まだ扇風機だけで耐えられる程度の環境だけどクーラーなんてまだ使うほどじゃない、まして今日に関してはクーラーなんて使ったら私の首が物理的にパンパカパーンと飛んでしまうかもしれないという恐怖を感じている。
それは何故かって……?
なんだって今日は珍しく龍田が秘書官をしているからだ。
なぜかしきりに今日は秘書官がしたいと言ってきたのでまぁ、いいかなという感じで龍田に秘書官を任せている。
でも、少し後悔しているかもしれないかなぁ……。
なんでって、

「提督〜。どうしたの? 腕が止まっているわよ」
「すみません……」
「どうしてそうすぐに謝っちゃうの? 龍田は別に怒っていませんよ?」
「いや、それは分かっているんだけどどうにもやっぱり威圧感的な何かが……」
「な・に・か……?」
「いや、やっぱりなんでもないです」

それでまた謝ってしまう私。
うーん……別段龍田は嫌いな子ではなかったはずなんだけどな。
実際に会ってみるとなんというか他の子とは違った凄みを感じるんだよな。
天龍のなんちゃってフフ怖が可愛くみえるくらいには差は歴然だ。

「あら〜、今提督ってば天龍ちゃんのことを考えていませんでしたかー?」
「ッ!? い、いやそんなことはないよ?」
「うーん? 目がどこか泳いでいるみたいですけど、まぁそういうことにしておきますね? ただ……」

安堵した次の瞬間に感じるひんやりとした冷たさ。
見れば私の首筋に感じる龍田の薙刀の刃の部分が優しく添えられていた。
冷や汗がだらだらと流れる。
うん、もう龍田の前では心の中でも天龍のことは考えまい。

《あ、あのー……龍田さん》

そこで私のことを心配に思ったのか榛名がでてきて龍田に話しかける。

「なんですか、榛名さん……?」
《そのですね。提督も別に悪きはないですのでその薙刀をしまってもらえるとすごく嬉しいんですけど……》
「あら。私ったら……ふふふ、ごめんなさいね。いつものくせでつい……」

それで薙刀をしまう龍田。
それよりもなにもいつもの癖って!?
私と榛名はそれでつい戦慄してしまう。
龍田は一体だれに対してこんなことを日常としているのか……。
少し怖くなったから聞かないでおこう。

《て、提督。あまり気にしないようにしましょうね》
「そ、そうだな」
「うふふふふ〜」

龍田の意味深な笑みがとても怖いです、はい。

「でもぉ、私としましてはー、提督の事は嫌いではないんですよー?」
「突然どうしたんだ?」
「いえ〜、ただ私は提督
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ