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奇妙な暗殺教室
班決めの時間
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まぁ…多分大丈夫だと思うぞ。ちょうど男子と女子が1人ずつ足りなかったし次の時間は就学旅行のプランを練る時間だから…その時に中村の席に集まるからその時に改めて頼んでみたら良いんじゃないか?」




中村?…あぁそう言えば中村も千葉と一緒の班だったな。確かにその方が俺も都合が良いな。ただ、中村か…あいつは気心が知れてるのは良いんだが、カルマと同様に碌な事を考えない奴だからな…ん?でもカルマと同じ班になるのとあんまり変わんなくね?



「次、東城丈一郎!」



そんな事を考えている間に寺坂の攻撃が烏間先生に捌かれ丈一郎の番がきていた。



「まぁ分かった…聞いてみるわ」



そう言いギロッと鋭い眼光を放ちながら丈一郎は歩み始めた。するとこの対戦を心待ちにしていたのか何処からとも無く歓声が上がってくる。


「ジョジョ〜頼むぞ!お前にジュース賭けてるんだからな!」



「烏間先生頑張って〜!」



最初の模擬戦から丈一郎と烏間先生はギリギリの勝負を繰り広げ丈一郎はあの烏間先生から何度が白星をもぎ取っていた。そのせいか男子はジュースやら持ってきた菓子を賭け、女子も溢れんばかりの声援を送るのが恒例となりつつあった。



「やれやれ…始めようか東城君」



「えぇ…早く終わらせて生徒からお菓子を巻き上げてる殺せんせーを殺ろうと思っていたんで」



「奇遇だな…俺も砂場で茶柱を立てているあの阿呆(殺せんせー)を殺そうと思っていたところだ。」



人が全力で取り組んでる時に教師が賭け事で生徒からお菓子を巻き上げんなよ…



「まぁそれはさておき、次に君が俺に勝てば6勝6敗でイーブンだな」



「そうですね……最近じゃあ波紋を使った戦い方に対応されて連敗続きなんでここで連敗は止めて見せますよ。」



「悪いが、俺にもプライドがある以上負ける訳にはいかないんでな………来い」



その言葉に応じるかのように丈一郎はゆっくりゆっくり、体を丸めて拳を上げ波紋を練り始める。その姿は流氷のように冷たく、しかし激流の中を流れる水の如く激しく鋭いものだった。



一方烏間先生もまた身をかがめ、その足の筋肉は隆起し、解き放たれるのを待っている。研ぎ澄まされた日本刀のように、眼は鋭く鈍く光っていた。



「コォォォォォォォォ」



「…………………」



 2人から発せられる雰囲気は曇天の様に重く周りのクラスメイト達に伸し掛かり先ほどまであった騒がしさは何処かに吹き飛ばし固唾を飲んで見守る中、ジリジリと2人の間合いが詰まる。そして誰かの額から一雫の汗が流れ落ち、それは張り詰めた緊張の糸を弾き、2人の超人
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