暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
2部 P・T事件
6章 名前を呼んで
名前を呼んで
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誘いにしては早いよね」

「あ、あのねっ! 実は朝、クロノ君たちから連絡があって」

 慌てたようになのはが綾へと事情を話し始めた。 
内容は、クロノからフェイトの本局への移動と
その後の事情聴取や裁判などの細かなことが決まったこと。
今から少しだけの時間だが、フェイトと会うことが出来るということだった。

「わたしに会いたいって言ってくれてるんだってっ! 
それに、綾ちゃんにも会いたいって」

「ありがとう。伝えてくれて」

「うんっ! だから、綾ちゃんも早く行こう!」

「わかったわ。準備をするから少しだけ待ってて」

「うんっ!」

「お母さん、この間お話した友達が今朝かえるから今から見送りに行ってくるね」

「気をつけて行ってらっしゃい」

「は〜い」

 こうして、三人はフェイトとの待ち合わせ場所へと急いだ。

 俺、なのは、ユーノの三人が待ち合わせ場所である海鳴公園に着くと、
先に来ていたフェイト、アルフ、クロノの三人の姿が見えた。

「後で私も行くからまずなのはから行って、話を聞いてきたら」

「うん」

 俺の言葉を聞くと、元気よく返事をすると、フェイトの方へと駆けて行った。
 
「フェイトちゃ〜ん!」

 なのははユーノを肩に乗せたまま、
フェイトたちのいる方へと駆け寄った。
クロノはなのはが来たことを確認すると、

「あまり時間はないんだが、話をするといい。僕らは近くにいるから」
「うんっ! ありがとう!」
「ありがとう」

 クロノの言葉になのはとフェイトがお礼を言うと、
俺、クロノ、アルフ、ユーノの4人はなのはたちから離れていった。

 4人が離れていくのを確認すると、
なのはとフェイトは顔を見合わせ、少し気恥ずかしそうに微笑みあった。

「えへへ、何か変だね。フェイトちゃんとたくさんお話したかったのに、
フェイトちゃんの顔見たら忘れちゃった」

「わたしは……そうだね、わたしも上手く言葉にできない」

 お互いの言葉に、二人そろって苦笑する。
そして、フェイトは少しだけ息を吸うと、話を始めた。

「……嬉しかった、わたしと、まっすぐ向き合ってくれて」

「うんっ! 友達になれたらいいなって、思ったから。
でも、今日はこれから出掛けちゃうんだよね……?」

「……そうだね、少し長い旅になる」

 分かり合えたのも束の間、
お互いに別れが近いことから、自然と二人の表情は暗くなっていった。
だが、なのはが静かに口を開いた。

「また、会えるんだよね?」

「うん。少し悲しいけど、やっとほんとの自分を始められるから。君に来てもらったのは、返事をするため」

「えっ?」

「君が言ってくれ
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