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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
208 マッチポンプ…?
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分。隣を歩くハーマイオニーはやはり所在無さげで──(やが)ていつも四人で麻雀や決闘(デュエル)などで使っているテーブルに辿り着き、そしてそのまま、まるで言い合わせていたかの様に向かい合わせで椅子に腰掛ける。

……ちなみにアニーに守護霊(パトローナス)≠ナ、ハーマイオニーと二人で話したい≠ニ連絡してあるし、今日ばかりは訓練を免除しているので後の二人は来ない事が判っている。

「………」

「……こうしてハーマイオニーと一対一(サシ)で話すのも、なんやかんやで久し振りだな。……去年、アニーの告白騒動以来か」

「……そうね」

あいも変わらず黙りこむハーマイオニー。流石にそんなハーマイオニーに、ハーマイオニーから会話を始めさせようとは思ってないので俺から会話の(いとぐち)を模索しようとするも、取り付く島も無いとは正にこの事と云うのか──もしくは暖簾(のれん)に腕押しでも良いか。

「……確かにハーマイオニーのやり方は(いささ)か強引で早計過ぎたかもしれない」

「………」

「……ああ、別にハーマイオニーを(なじ)りたいわけじゃないんだ」

「……えっ?」

そんな豆腐に(かすがい)な状況のハーマイオニーだったが、会話の切り口を変えてやれば、ようやく反応を見せる。驚いているようなリアクションからして、ハーマイオニーはまた俺に詰問(きつもん)されると思っていたようだ。

「ハーマイオニーに謝りたいことがあったんだよ」

「……どういうこと…?」

「前に≪S・P・E・W≫についてハーマイオニーと話した時、ハーマイオニーにちょっとキツく当たっただろ?」

「あれはロンは悪くないわっ! ……私がロン達を無理矢理≪S・P・E・W≫に加入させようとしたりしなければ、ロンにあんな事を言わせずに済んだもの…」

声は萎み、訥々(とつとつ)としながらもハーマイオニーの独白は続く。

「私、ロンに言われて、改めてホグワーツで働いている屋敷しもべ妖精たちを観察してたら気付いたの。……少なくとも皆洗脳されている様に見えなかった──」

「でも>氛氓セろう?」

「でも>氛氓ヲっ、ど、どうして…?」

ハーマイオニーと出会って数年。流石に言動も予想出来るので、そう言葉の頭を先取りしてやると、ハーマイオニーはまたもや目を黒白とさせる。こういうのを鳩が豆鉄砲──もとい、ピクシー妖精が百味ビーンズ≠ニ云うのだろう。

「これでもハーマイオニーのことは見ているつもだ。わからいでか」

「えぅ…」

「でも>氛氓サれでも何かをしてやりたいんだろう? どこかで虐げられているであろう屋敷しもべ妖精の為に」

「……ええ」

恥ずかしかったのか顔を朱に染め
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