暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
食事の予定は……

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「今晩は、姉がお世話になります」
「そんな……お世話も何も、一緒に飯を食いに行くだけですよ?」
「ふふっ……姉はずっと楽しみにしてたみたいですよ? どちらにせよ、よろしくお願いしますね」

 帰り間際の神通さんは、最後に俺にそう言い残して帰って行った。その穏やかで柔らかい物言いは、授業中に絶対参照を駆使して世界を救い、仲間の命を救って海域を制覇した人とは思えなかった。

「さて……では進捗も記入したし、俺は帰らせていただこうか」

 さっきまでパソコンをパチパチと鳴らしていたソラール先輩も席を立ち、目の前のパソコンの電源を落とすと、ガチャコーンとタイムカードを押した。

「お疲れ様ですソラールさん」
「ああ。太陽が無くなっては戦えぬからな。ウワッハッハッハ」

 そういって、肩を揺らして朗らかに笑うソラール先輩。なんだ今日はえらく元気じゃないか。いつもなら『太陽……俺の太陽よぅ……』ってつぶやきながら、フラッフラで帰っていくのに。

「先輩、今日は元気ですね」
「そうか? ……まぁ今日は、神通が絶対参照を習得したので、俺も機嫌がいいのかもしれん。ハッハハハハハハハハッ!」

 あの後、世界を救った神通さんは、ソラール先輩が見守る中、プリントをバシバシと作成していって、絶対参照を物にしていった。実は今日の神通さんの課題は、絶対参照ではなく条件付き書式。だが今日の授業では、条件付き書式よりも絶対参照に割いた時間の方が長く、今回神通さんが行った課題プリントも、絶対参照を扱ったプリントがメイン。それだけ絶対参照というものは、Excelを扱う上では、避けては通れない重要な操作なのだ。

 セル参照の指定後にファンクションキーを押すという特殊な操作が必要なため、生徒さんの中には、いまいちこの絶対参照を覚えきれない人も多い。そんな中、神通さんはたった一回の授業で絶対参照を身につけた。

 これはソラール先輩にとっても、とてもうれしいことだったに違いない。その証拠に、さっきからくぐもった声がウキウキしている。うれしさを隠し切れないみたいに、体中がウズウズしている感じだ。気を抜くと、Y字のポーズを取ってしまう……きっと今の先輩は、そんな状況なのだろう。

「ソラールさん、遅れますよ?」

 ……ん? 遅れる?

「……あ、しまった失敬。では、俺はこれで失礼する」
「はい。お疲れ様でした」
「カシワギも夜の授業、がんばってくれ!!」
「はい。ありがとうございます先輩」
「ではお疲れ様!!」

 最後にY字のポーズ……正式名称なんだったっけ……太陽……まぁいいか……を気持ちよさそうに決めると、ドアを開き、どちゃりと前転しながら教室を後にしていった。

 ……信じられないのは、今のこの光景を、俺の頭が『普通の光
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