暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜白と青の軌跡〜
俺が生きる理由
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る訳には……!

すぐそこまで来ていてる死を、俺は弾くかのように野太刀を弾いた。

「…………殺す。」

俺は、現実世界で習った一つである構えをとる。

剣を右手で握り、自分の目線まで持ち上げ肘を後ろにする。

左手は剣に添えるかのように前に向け、左足を前に置き、右足を後ろに引いて軸を真ん中に置く。

所謂、天然理心流の構え方だ。

そして相手の目を見るのではなく────。

シュッ……。

「Check mate.」

その言葉と同時にパリンというポリゴンの音へとボスは変わった。

だが、その音とは別に……

バキン

俺の剣が破壊された。

「……ここまでありがとう。」

俺は礼を言いながら、その場に倒れる。

聞きなれた声が俺の名前を呼んでいる気がした。












気付くと、見慣れない天井だった。

どこかの宿だということは分かるが、あとは何もわからない。

「ここは……ん?」

お腹辺りに重さを感じた。

顔を上げて自身のお腹を見てみると、そこには寝ている幼馴染みの姿。

「アスナ?」

「ん……あおくん!?」

アスナは俺の声に反応したのか、物凄い勢いで肩をガシッと掴んで……

「大丈夫!?どこか痛いところとかは!?」

「お、落ち着いて……」

「落ち着けるわけないでしょ!」

「はいはい、落ち着きなさいよアスナ。ライが話せないでしょ。」

ガチャっと扉が開いたと思えば、現れたのはピンク色の髪の毛の少女”リズベット”と黒髪の少年”キリト”だった。

「リズー……だってぇ……。」

「もー、泣かないの。」

涙を流すアスナにリズが、なだめているとキリトが話しかけてきた。

「大丈夫か?」

「あぁ、あれからどれぐらい経った?」

「3時間…だな。」

「あおくんのばか!1人でまた無茶して!」

「こら、アスナ!リアルネームは駄目でしょ。」

アスナはリズに注意され、ハッとしていた。

「と、とりあえず!君は1人で無茶をしすぎ!」

「別に俺は無茶なんてして……」

「してるの!」

俺の反論にアスナの言葉が重なる。

「何で無茶してるって思うんだよ。」

俺は少しキレ気味に言った。

そんな俺にびっくりしたのかアスナはぎゅっとスカートの裾を掴み、言葉を放った。

「いつだってそうじゃない!1人で危ない目にあって、どうしてそんな死にかけるようなことばかり……!」

「……お前に何がわかるだよ」

「……!?」

「俺に生きる価値なんて無いんだ、俺は約束を……!
何も知らないお前が知っているかのような事言うな!」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ