第4章:日常と非日常
第107話「海水浴・後」
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いうか、二人共親みたいだね。」
「優輝も司も“施す”側だったから、そう見えるのよ。」
僕らとしては普通に会話していたつもりだが、椿と葵にそう言われる。
...まぁ、僕は前々世の経験もあるし、司はずっと優しさを振りまいてたからな。
「親って....っ...!」
「何想像してるのよ...。」
「あっ、いやっ、なんでもないよ!?」
何かを想像したらしく、司は顔を赤くする。
...最近、司は何かしら顔を赤くして恥ずかしがってるよなぁ。
「なんというか...大人びてるわね。」
「それだけ子供の成長は早いって事さ。」
そんな僕らを見て、母さんと父さんはそういう。
「うーん、親らしい事があまりできてないのよねー。」
「仕方ないさ。優輝は前世の事もあって精神年齢は高い。親としてできる事は、だいぶ限られてしまってるからね。」
それだけじゃない。二人は普段はミッドにいる。
その分だけ家族としての付き合いも薄くなってしまうからな。
「でも、僕は父さんと母さんには感謝してるよ。...いるだけでも、ありがたみがあるんだからね。」
「.....そうか。」
「それは、嬉しい事ね。」
それに、家族としての付き合いもちゃんとある。
ミッドから帰ってきた時は、いつもそうだ。
...この後は、皆で談笑しながら、それぞれ家へと帰宅した。
平和な時間が続くって、やっぱりいいものだよな。
「....私、完全に蚊帳の外ね。運転してるのだから仕方ないのだけれど。」
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