暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0030話『護衛棲姫との戦い』
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



前日の輸送作戦が完了したため、ついに前段作戦最後のエリアボスへと戦いを挑もうと思っている。
それで前日までの輸送艦隊編成を少し弄って決戦編成にする。

第一艦隊を旗艦を最上のまま運用する。
そして戦艦三隻。
霧島に比叡、そしてウォースパイト。
最後に軽空母の姉妹である千歳と千代田の二名。

第二艦隊もさほど変えてはいない。
ただ、初月を北上に変更した。

これで水上打撃部隊を組んで挑んでもらおうと思う。

「司令、この霧島にお任せください」
「はい。精一杯頑張りますね」
「アドミラル、このウォースパイトにお任せください」

戦艦組が元気に声出しをしてくれているので「頼むぞ」と言って期待の言葉を贈った。

「千歳お姉、頑張ろうね!」
「そうね、千代田。提督、私達の活躍にも期待してくださいね?」
「うん。制空権は確保できる装備にはしてあるから頼む。
なにせ相手は新種の空母型深海棲艦らしいからな。随伴艦もきっと空母を出してくるだろう」
「新種とかそんな事は関係ないよ提督。ただあたしが力を見せるんだから倒せない敵はいないよ」

北上が実に頼もしい事を言ってくれる。
こういう時の北上はいつもすごい活躍をするからな。
期待してもいいだろう。

「そうだな」
「北上さん、頑張りましょうね!」
「んー…阿武隈が第二艦隊の旗艦かー。いけるの…?」
「ムキー! 北上さん、いつも一緒に戦ってきたでしょうが! 少しは信用してくださいよ〜!」
「わかったよー」
「本当ですかー?」

北上と阿武隈のそんなやり取りを聞き流しながらも、

「さて、みんな。この前段作戦が終了すれば続く後段作戦でなにかがきっと起こるだろう。
だから確実に新種の深海棲艦を倒してきてくれ」
「「「了解」」」
「それじゃ抜錨してくれ!」

それで私は水上打撃部隊のみんなを送り出した。
きっと激戦になるだろうからみんなの無事を祈っている。
特に私の中にいる榛名が出ていく霧島と比叡の事を心配してか、

《比叡お姉様に霧島…しっかりできればよいのですが》
「そうだな。でも立派な自慢の姉妹たちだろう? 信じてあげよう」
《はい》

それで私は執務室でいつでも戦闘指示がかけられても言い様に待機しているのであった。









阿武隈です。
提督が言っていた新種の深海棲艦………大本営からつけられたコードネームは『護衛棲姫』。
だけど最初にその護衛棲姫に遭遇した時はあたしは少し驚いた。
その小柄な体躯に額には一本角を生やしていて、だけどどこか鳳翔さんや赤城さんに通ずるなにかの似たような雰囲気を感じさせていたのだ。

「ネムッテ……イタノニ……ブスイナ…ヒトタチ……」

その護衛
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ