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夢幻水滸伝
第六話 飛将その十二

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「結局は」
「そうですな、只のならず者ですな」
「暴れて民をいじめるだけの連中ですか」
「それで戦も知らんで」
「勝手に自分が強いって思ってるだけですな」
「自分より弱い奴というか武器持ってない奴を徒党を組んでいじめて自分は強いと思う」
 ならず者達をだ、彼はこうも看破した。
「しょうもない連中やな」
「ほんまにそうですな」
「そんな連中ですから」
「こうしたことにも気付かん」
「誘い出されてることも」
「そういうことやな、ほなやったるわ」
 それならばとだ、中里も言った。
「徹底的にな」
「そうですな、それやったら」
「その場所に相手が来たらやってやりますか」
「そして潰したりますか」
「二万を全部」
「ああ、そろそろ難波に連絡するか」
 別行動を取らせている彼にというのだ。
「それでや」
「ああ、自分の考え通りにな」
 鵺も言ってきた、彼等はも軍勢を進めさせているので中里も鵺の背にいる。
「やるんや」
「敵の動きを見てそれで戦術変えることも考えてたけどな」
「ここまでこっちの考え通り乗ってくれるとやな」
「ああ、それもせんわ」
「それがええな、しかしわしから見てもな」
 首を傾げさせてだ、鵺は中里にこうしたことも言った。
「今度の相手はな」
「アホやな」
「戦のこと何も知らん数だけの奴等や」
 そうした連中に過ぎないというのだ。
「ものの見事にな」
「そんな連中も珍しいやろ」
「実際にな」
 その通りという返事だった。
「ならず者でもここまでアホはな」
「そうおらんな」
「たまたま数が集まって暴れてる」
「そうした連中に過ぎんか」
「これで星の奴がおったらちゃうんやろけどな」
 中里達の様な者がというのだ。
「それでもな」
「何も頭がない奴が率いててか」
「他の奴等もアホばっかりやとな」
「どうしようもないわ」
「ああなるんやな」
「そや、ほなどうにもならん屑ばかりやし」
 その二万の敵はというのだ。
「一気にやるで」
「ああ、そろそろな」
「それで奴等殲滅したらな」
「社までな」
「行くで、それでやな」
 目指す社に着いてからのこともだ、中里は話した。
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